レイアウトを描いて提出するポイント
制作にレイアウト(ラフ原画)出してください! とつつかれて、とにかく出せばいいんでしょと、バストショットの顔を一カットだけ出す。
これ、良くありません。
演出チェックで止まります。
レイアウトは出したけど、演出で止まり、後工程へ流れていきません。そのアニメーターから他の上がりが来るのを待つ事になります。
何故かというと「前後カット合わせ」が演出でチェックできないからです。
前後カット合わせとは、
・キャラクターの表情は同じか
・キャラクターの立ち位置は同じか
・身体の向き、ポーズは同じか
・光源は同じか
・動きのタイミングは同じか(歩きなど)
などなど……
時間軸の前と後で、同一性を保持できているか? のチェックです。
バラバラで提出されたものは、アニメーター自身でも前後カット合わせが出来ていない事が多いです。
かと言って、全部終わるまでカットを抱え込んでいるわけにもいきません。
以下、レイアウト作業のポイントです。
1、シーン通して全部ラフを描く。
2、キャラクターの立ち位置がわかるロングショットを先に描く。
3、それに合わせて他カットを描く。
4、提出する時は2のカットを先に出す(必要ならば手元にコピーをとっておく)
5、アクション繋ぎはまとめて提出。
芝居の流れの切れ目で数回に分けて提出。(1カットだけもまとめて全部もNG)
同じシーンを複数人で作業している事もあります。演出でしか合わせられません。他の人の担当カットも足止めを食らう事になります。
「引きのカット」(マスターショット)は先にご作業願います。
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