アチャルリ・アジャルリ

アジャール人の踊り。
ジョージアの黒海沿岸でトルコに隣接している地域、
アジャラ（アチャラ）地方の民族舞踊です。
この地域は、セルジューク朝、イルハン朝、オスマン朝と
何度もムスリム王朝に支配され
「生きやすい」という選択から多くの人が
ジョージア正教からイスラム教へ改宗しました。
そのため現在でも9割の方がイスラム教徒です。
現在はアジャラ共和国としてジョージアが統治しています。

☞ラズーリ
この地域にに住むラズ人もまた
アジャール人同様、ムスリムであり、
国境を越えてトルコ側にも多く居住している。
アジャール人もラズ人も
ジョージア語であるカルトヴェリ語の方言であることから
支族とされています。
特にラズ人はジョージアよりもトルコに多く住んでいる。



アジャラ共和国の首都はバトゥミ。
古くから黒海の船貿易で栄えた港町があるエリア。
アチャルリは港町特有の
明るく自由な軽快さを持つ踊りで、
男女の恋に落ちるか落ちないかの駆け引きを踊ります。

アチャルリ（アジャルリ）とは
「アチャラ（アジャラ）地方の」という意味なので、
楽曲も様々なものがあり、
現在ではジョージア人が自国の踊りを習うときに
「まず最初に習う踊り」とされています。

2000年以降、この踊りは
アジャラ地方の楽曲を超えて現代音楽でも踊られるようになりました。
これに関する説明はこちらをお読みください
☞「ジョージアのモダン演目」