3年越しの夢『東京2020大会』
【大好きなスポーツを仕事に】
私は幼少期から水泳・スキー・スケート・テニス・ボクシングと様々な競技に挑戦してきた。競技者としてだけではない。家族とサッカーや野球をはじめ、多くの競技の観戦もしている。
このような環境で育ってきたからこそ
『 スポーツを仕事にする 』
これが私の中学生の頃からの夢である。
まずは行動しよう。そう考え高校時代に始めたのは、Bリーグ2部チームのホームゲーム運営のボランティア。
お客様対応や設営など、選手と関わることのない支える側の仕事を始めて体験した。今まで当たり前のように開催されていた大会にはこんなにも多くの人の努力がある。そう感じた瞬間だった。
このボランティアを通して、会場に足を運んでくださる観客の方々に「スポーツを届ける」仕事がしたいと考えるようになった。
そんな中で東京オリンピックの開催が近づいてきた。
【東京2020大会】
ボランティアジャーニーがスタートしたのは2018年9月。当時高校2年生だった。
進路もわかっていない2年後の大会に応募した当時の私を褒めてあげたい、、えらいぞ!よくやった!笑
開催予定までの約2年間、オリエンテーションや研修に参加した。
当時感じた事。同世代がいない!
学校帰りに制服で面接みたいなのした時、恥ずかしかったな😥
開幕予定までの2年間はとにかくワクワクしすぎてあっという間だった。
ところが、私の楽しみを奪いにやってきたコロナウイルスの流行。その後1年の延期が決定し、さらには無観客と異例づくめの大会開催となった。
開催直前には無観客の影響でシフトの日数が減ったり、活動がなくなる可能性があるなど、多くの不安要素を抱えていた。本来の役割とは異なったが、様々な場所で活動できた事はとても貴重な体験となった。
開催前はオリンピックに対する反対意見や、それに関わるボランティアに対し厳しい意見も多くあがっていた。ユニフォームを着て電車に乗ると視線を感じて怖かったり、ボランティア活動をするという事を周りの人に話しにくい環境でもあった。
そんな状況を乗り越えて参加したボランティアだった。
FieldCastの活動では多くの刺激を受けた。一緒に活動する方達の年齢や職業は様々だった。海外経験のある方も多く、ボランティア活動を通した交流の中で得られた経験は1番の財産になった。
無観客という状況にありながらも、オリンピック開催中に感じたのはスポーツの熱気であった。
自宅でのテレビ観戦が呼びかけられる中、東京でオリンピックの雰囲気を感じる事は難しかった。しかし、コロナ禍という状況だからこそ、画面越しに国を背負って健闘する選手達の姿に勇気を貰った人は多いのではないだろうか。
試合を観ているだけで楽しくてワクワクしたり、熱い闘いを見て感動して涙したり。泣けるくらい好きな趣味なんて他にない。これがスポーツの届けられる力なんだ。そう感じることができた。
多くの仲間と出会い、スポーツの力を改めて認識し、大会の一員として参加できる喜びを感じることができた、3年間の思いが詰まった「東京2020大会」であった。