〜戦術理解の深め方〜
子どものうちは、戦術は必要ない。技術が先だ。とよく聞きますが、本当にその通りでしょうか?
コーナーキックの戦術をトレーニングしました。キッカー以外のフィールドプレーヤー3人は、意図を持って動きます。スペースを開け、相手DFにブロックをかけ、シューターになる選手をフリーにさせます。
どの相手DFも毎回同じような守り方をする訳ではないので、フィールドプレーヤーには動くオプションがあります。DFの立っている位置や守り方を観て、動き方を変えるのです。練習では動き方のオプションを学びます。
相手DFの守り方によって、どの選択をすれば良いのか理由を伝え、選手はそれを理解していきます。
試合ではオプションの中から、どの動き方をすれば、シューターがフリーになるのか判断し決断しないといけません。
キッカーは、シューターがフリーになる瞬間を見逃さないようにタイミングを計ります。また、4秒以内に蹴らないと相手ボールになってしまうので、4秒という短い時間内で決断しないといけません。
試合ではコーナーキックが何度かあります。
その度に、毎回とりあえずゴール前にふわりとしたボールを蹴り込み、ヘディングシュートや相手DFのクリアミスなどのアクシデントを狙うのか。
相手DFの立っている位置や守り方を見て判断し、自分たちの知っている戦術的な動きをフィールドプレーヤー全員で実行し、ゴールの可能性を高めるのか。
後者を子どものうちから積み上げていくことが、フットボールでは大切です。大人なった時に監督に戦術を提示されたら、すぐに理解して実行できるようになっていくだろうし、何より「相手DFを見ながら動きを選択する」ように頭や体が慣れてくことに繋がります。
戦術理解を子どものうちから継続的に深めていきましょう。
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