Python初学者目線での対話型実行環境(インタラクティブシェル)のメリットについて
Pythonでプログラミングの勉強をはじめようとした場合、ほとんどの人は現場での開発で多く利用されるPyCharmではなくJupyter Notebookをおすすめしてくる。
これは初学者の学習には対話型実行環境であるJupyter Notebookの方がわかりやすいからである。
ほかと比べてどこがどう使いやすいのか、もし同じPython学びたてでわからない方がいたら、参考になるとうれしい。
対話型実行環境とは
基本的にプログラムをすべて記述し、その後出力してから実行するというのが基本的な流れになるが、対話型実行環境では、1行ずつ実行することができる。
対話型実行環境の場合は、数行書いて実行するとJupyterからの結果の表示やエラーメッセージの表示などのレスポンスがあり、それをユーザーが受けてコードを修正したり次のコードを書く、というプロセスを踏む。
なぜ初学者は対話型実行環境を使うべきなのか
初学者なので当然だがコードを書けば基本エラーが出るが、となりに先生でもいない限りどこが間違っているのかを把握することが非常に難しい。
そうすると、エラーがどこで出ているのかがわかりやすい細かく区切って実行することができる方がよい。
ここで役に立つのが、対話型実行環境というわけだ。
上から順番に書いて実行、上手くいったら次へというコーディングの道筋を立てやすくなるのもメリットの1つだ。
もう1つ理由があって、視覚的に非常にわかりやすいというのもある。
長いコードを書いていると、途中で何をしているのかわからなくなったりどこまでやったかわからなくなることが多々ある(私がうかつなだけかもしれないが)。
ある程度分割してコーディングすることでどこで何をしたかというのが非常にわかりやすくなる。
Jupyter Labの拡張機能にはなるが、変数に何が格納されているか一覧で表示できる機能もあるので、どの変数に何を入れたかわからなくなったり正常に格納されているかどうかチェックすることもできる。
対話型実行環境自体も視覚的にわかりやすいものが多く、実際のプレゼンテーションなどでも使われることもある。
Jupyter Labを使おう
環境構築の方法はわかりやすく解説していらっしゃる方が大勢いるのでそちらに委ねるとして、とりあえず初学者は全員Jupyter Labを使っとけばいいんじゃないか。
PyCharmにも便利な機能はたくさんあるが、毎秒エラーを吐くような段階だとこちらの方が圧倒的に使いやすい。