シャグ探しの旅
シャグ探しの旅もやっと終盤。
現時点の国内で手に入れることができるシャグをもう少しで制覇できそうだ。勿論、完全に網羅という訳ではない。メンソール系は余り得意ではないので残り何種類かは試そうかどうか迷っているし、煙管用やパイプ葉等は自分が気になるものだけしか試していない。また、パッケージではなく缶タイプのシャグも容量や金額的な面で全く手を出していない。
そうです、制覇とは言えない単なる自己満足です。
最初は自分好みのシャグを色々探して試していたのだけど、いつの間にか試すこと自体が目的になってしまった感じ。
しかし一通りのシャグを試してみても「コレだ!」と思えるようなシャグにはなかなか出会えない。
着香系のシャグには着香系の良さがあるし、非着香系のシャグには非着香系の良さがある。ヴェポライザーをメインに考えてはいるが、手巻きにして燃焼させた方が美味しいシャグもある。同じシャグでもヴェポライザーの種類によって味に違いが出てくるし、手巻きの場合も巻紙やフィルターによって味わいも変わってきてしまう。
さらにシャグのブレンドまで凝り始めたら無限に幅が広がり、完全に抜け出せない世界に足を踏み入れてしまうことになる。それはそれで趣味として愉しめるのだが、健康のことを考えるといつかはタバコを辞めないと…。
今まで基本的に同じシャグを試すことはなかったが、唯一パピヨンクローブだけは何度かリピートしたことがある。吸いたいと思った時に手元にストックがあって欲しいシャグだ。
約25年近く普通のメビウスを吸ってきた僕にとってクローブタバコは衝撃的だった。ヴェポライザーでは最初味に少し抵抗があったが、シャグに付属してある甘い巻紙で巻いて吸ったパピヨンクローブは完全に僕好みだった。僕の中のタバコの味の概念を根本から覆すクローブの独特の香りに付属巻紙に貼付された甘味が合わさって、今までに味わったことのない絶妙な風味にショックを受けた。
市販の紙巻きタバコではガラムやジャラムに近い味だろう。インドネシアタバコだけあって、暑い夏の日に吸うクローブは格別だ。
ただ、パピヨンクローブは常喫というよりは個人的にはたまに吸うご褒美みたいなデザートのシャグだと思っている。
他に気になるのはラタキアブレンドの香り。
パイプ葉のアンホーライングリッシュブレンドは黒タバコのような消毒液のようなお焼香のような複雑な香りが鼻に抜けて何とも言えない深い味わいのタバコだった。
喫煙者ですら黒タバコやスワレ系は好みが分かれるのに、そこに独特の薫香まで加わっており、恐らくそれがラタキアの香りだと思われる。もう少し他のラタキアブレンドも試してみよう。
ラタキアブレンドも常喫というよりはたまに吸うタバコになりそうだ。
こうしてみると、僕の嗜好はクセが強いタバコのような気もするが、常喫ということを考えると非着香のナチュラルなシャグになるのかも知れない。
ヴェポライザーで充分に熱が通った非着香系のシャグはほうじ茶のような芳醇なコクと甘さがあってとても美味しい。ヴェポライザーと出会うまではタバコが甘いなんて思ってもいなかった。
僕の中でバージニアは甘いというイメージがあるが、思いの外、甘く感じて値段も安価なドミンゴナチュラルと、ハーフスワレ感以上に甘味の印象が強かったドラムをもう一度試してみようと思う。
ナチュラル系の間にたまにアクセントにしたい着香系のシャグとして、人気のコルツバニラとカフェの香りが良かったブラックスパイダーカフェバニラも味を忘れてしまったので再度確認したい。
そしてご褒美のクローブとラタキア。
この辺りが今のところ僕の中ではベースとなりそうだ。
シャグ探しの旅はいつまで続くのだろう?
何のメリットもない喫煙なんかに時間を費やすなんて人生余程暇なんだろうな。
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