『ＪＯＫＥＲに愛された男』第１６回

「では次に、君に送ったメッセージについて説明しよう」
「ああ。でもその前に……」
　僕はゆっくりと身体を起こした。一瞬、頭がズキリとしたけれど、まあ大丈夫そうだ。
「テーブルに座るの、やめてくれないか？　できれば偉そうに脚を組むのも」
　見ていてイライラするのだ。以前は受け流せていたはずなのに。
「俺も嫌われたものだね」
　やめてくれ。ホントにどんどん嫌いになっていく。