自分のこと観劇録Part13
こんにちは、亀山真一です。
久しぶりに自分の脚本が上演された舞台を見ることができました。
今回はもうネットで拡散されているため、僕もバラしていいだろうと思っています。中京大学の劇団いかづちさんです。
検索すればしばらくは普通にYouTube上で文化祭公演の映像が見られますので、興味のある方はぜひ。
演目は『こちら出雲恋愛相談所』です。
出雲大社におわす大国主命様が参拝客の縁結びを叶える和風ファンタジー……の、体裁をしたラブコメディです。足の悪い僕が舞台に立ちたいがため、大国主命をずっと舞台上でゴロゴロさせていた裏事情があります。
公開中の舞台を勝手に宣伝するとなるとちょっと感想が難しいですが、最高に面白かったです。ずっとニヤニヤ笑って見ていられます。
大国主命は鷹揚に構えていて僕にはない余裕を感じ、ネズミくんはデフォルトの挙動不審さがいいです。
全体的にゆっくりめのテンポで、映像でも結構見やすかった気がします。
過去12本の観劇録を振り返ってみたところ、Part2以来の『出雲』でした。他にも上演申請はあった気がするんですが、ご時世的に中止になったか映像をいただけなかったのか記録がありません。
と、いうのは別にどうでも良くて。
思ったんですが、因幡白兎ってウサギなんですね。いや、どちらの公演もウサ耳つけていて可愛かったんですよ。
僕らの公演では「大国主命の秘書」が前面に出たスーツ姿で、どちらかというと格好いい感じでした。そもそもネズミくんが人間に変化しているのに、因幡さんに耳をつける発想がなかったような……。
作中メタっぽい発言も口にする因幡さんは、ファンタジーとコメディのバランスを上手く取ってくれるキャラクターです。僕の初稿に「さすがにフリマアプリは現代が過ぎないか」と疑問を投げた後輩もいましたが、他の役者がすんなり呑み込んだのは因幡さんがスーツを着て秘書を名乗って「ここって会社の設定でしたっけ?」と首を傾げていたからだと思っています。
そのバランスの感覚が僕らと違ったのでしょうか。ウサ耳つけてファンタジーに走るのもそれはそれで楽しそうです。
そして今回、上演許可を出すのにやりとりした相手が女子大生だったので、感想と一緒にライトノベルの宣伝を差し込んでしまいました。
恋愛系ライトノベルとても好きです、読みますとのこと。社交辞令か本気か僕には判断できないので信じて喜んでおきます。