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新たな挑戦『Kazemachi SHIMODA ‐ 風まち下田 ‐ プロジェクト』の報告と…お願い!

地方創生は…誰のため?何のため?

はじめての個人noteの投稿になります。
本題に入る前に、簡単に自己紹介をさせてください。
1974年生まれ、もうすぐ50歳。
東京は新宿に生まれ育ち、設計事務所で建築家の弟子をしてみたり、コーヒーとビールと古着の店を自営業ではじめてみたり、会社立ち上げ時から関わった恵比寿の某リノベーション会社の施工管理の責任者をやってみたり。
と、それなりに東京暮らしをエンジョイしていたのですが、東日本大震災をキッカケに東京での『消費する暮らし』に疑問を感じはじめて、2017年に『つくる暮らし』へとシフトすべく静岡県、伊豆半島の南東にある小さな港町、下田に移住しました。

ビーチの近くに家を借りて、下田暮らしのはじまりはじまり。

移住後は、休耕田となっていた田んぼをお借りして米をつくりはじめたり、手に入れた古民家をDIYでリノベしたり。
米は天日干し、暖房は薪、お湯は太陽熱温水器でつくり、井戸水や湧き水もつかって…と、自然の資源を取り入れる暮らしを実践、日々奮闘しています。
そんなこんなの移住だったり暮らしだったりのことを、出版社マガジンハウスのローカルをテーマとしたWebマガジン『colocal(コロカル)』連載『暮らしを考える旅』で綴っています。(連載開始2016年。もうすぐ150回!となりました。)
是非、ご覧ください~

米づくりは友人たちや娘の友だちに手伝ってもらい手植え、手刈り、天日干しでやっています。
(一番左が私です。)

…という自己紹介はこれくらいにして、本題に。
連載をご覧になっている方や、リアル、FB・Instagramでつながっている方はご存じかと思いますが、2019年に下田に出来た『某ワーケーション施設』の拠点マネージャーとして、2022年より運営に携わってきました。
東京からの移住者で、当時移住してから5年がたったくらいだったのですが、徐々に下田でのコミュニティも出来てきて。
施設に滞在する利用者と地域とのパイプ役にちょうどよいのでは?とお声がけいただいたのです。

やりがいをもって運営にあたらせていただいていたのですが、施設が昨年末をもって閉鎖となってしまったのです。
『え?閉まるの?あんなに賑わっていたのに。』
『あの場から、たくさんの下田ファンが生まれていたのに…。』
『いい交流拠点となっていたのに...。』
そんな言葉をいただく中での閉鎖は、残念無念…でしたが、運営会社の決断に現場サイドとしては抗えずで、このような結果となってしまいました。
施設の運営会社は、某『地方創生に取り組む東京の企業』です。(物申す!内容でもあるので、以下『某企業』とします…。)

撤退を目の当たりにして、『地域外の企業が取り組む地方創生』がいかに危いものなのか?
結局のところ企業は、地方創生とはいってても『企業の利益』に結びつかないとなったらば、利用者や地域の声は排除し、いとも簡単に撤退する(そして、業務委託スタッフとの契約も簡単に解除する...)、そんな事実を突きつけられました。
もちろん、もっと真摯に地方創生に向き合っている企業もいらっしゃるでしょうから、ひとくくりには出来ません。
でも、今回のケースでは、残念ながらそんな印象を抱かざるを得ませんでした。

ワーケーション施設運営時の様子。交流を、にぎわいをつくっていたのですが…残念です。

あらたな風はどこから吹くか?

そして、某企業が撤退した後についてです。
ローカル側として携わっていた立場としても、
下田内外の人たちの交流拠点となっていた場がなくなってしまうのはあまりに惜しい!
まだ、この場で出来ることはある!
そんな想いがふつふつと沸き上がり...。
空き物件となってしまった建物を、あらたな交流拠点 / 複合施設として再生する計画をしています!
様々なカタチで下田に関わる人がこの場で交流し、その交流からあらたな価値が生まれる、そんな場をつくりたいのです。
具体的な用途をざっくり説明すると…
『シェアハウス』×『ゲストハウス』×『コワーキングスペース』×『チャレンジスペース』
を考えています。

どんな想いでそんな場づくりを計画しているのか?というと。
時はさかのぼり…
2019年、空き物件となっていた元造船会社の寮を、某企業が『ワーケーション施設』として再生させました。
ワークスペース・MTGルームの環境があり、利用者が仕事をしながら長期滞在しやすい仕組みがあったことから、都市部の仕事をしつつ下田に滞在するというライフスタイルを持つ人たちが施設に出入りするように。
そして、自分を含めたローカルのスタッフが施設に滞在する人と地域の人をつなぎ、あらたなコミュニティがうまれていったのです。
利用者の中には、下田に移住してきたり、この地で起業したり、そんな人も出てきました。 
人口減少と空き物件の増加は地域にとっても大きな課題…という中で、空き物件を再生し、地域外から人を呼び込み関係人口を創出する。
観光がダメージを受けていたコロナ禍だったこともあって、この一連の流れは、地域に暮らす者にとってもあらたな『風』が吹いたように感じました。
でも、結果としては...『企業の利益』に結びつかず、あっけなく撤退することになったのです。
そうした経験もあって、
このような『地域にとって必要な場』は、ローカルがつくらないと!
『風』はその地から、ローカルが起こさなければ!
と、思い至るようになったのです。

小さな港町、下田。施設は『みなと橋』のたもとにあります。

思いだけでは事業は出来ない!でも...思いって大事。

もちろん、事業として成り立たなければ、またもや残念なことになってしまいます。
某企業は、『地方創生』や『ワーケーション』を合言葉に、独善的に事業を進めていました。
そんな風にはせず、きちんと地域と時代のニーズを汲み取っていけば、もっと『地域に必要な場』となり、持続可能な運営が出来るはずだ、と考えています。
あと、これまでの事業の根本的な問題点として感じていたのは、『ワ-ケーション施設』とうたってしまっていたこと。
『仕事をしないと泊まっちゃいけないんですか?』なんて言われたこともあるくらいで、ずいぶんと人を選んでしまっていたように思います。
そんな点からも、さまざまな用途でつかってもらえるよう複合施設として、
場づくりをしていきたいのです。

開業にあたっては法人設立を考えていて、まさに今、準備を進めています。
今月内に物件契約を済ませ、5月から改装工事を進める予定です。
最初から全部をオープンさせることは出来なさそうなので、まず6月くらいから徐々にシェアハウスをオープンさせて。
その後、ワーク利用、ゲストハウス受け入れ…などを順に、という計画です。

想定以上に開業費用がかかる?『金払え!』に『無資格工事』…。地方創生企業の現実とは?

屋上からの眺めが最高なんです。

内装工事やら設備の導入に想像以上に費用がかかってしまいそうで、補助金やクラウドファンディングの活用を考ています。
思ったよりも費用がかかりそう...というのも実は、当初は内装や什器を某企業からうまく引き継げたら、費用があまりかからずに運営を開始できそう!と甘々なことを考えていました。
そんなこともあって、某企業の撤退の際、家具の処分や内装の撤去にかなり費用がかかりますよね?それを残してくれないでしょうか?そちらは解体処分費が浮いて、こちらは事業スタートしやすく…お互いにWIN-WINではないか?と持ちかけたのですが…。
某企業からの回答は…内装や什器を渡すことは出来ない。
残してほしいなら金を払え!...と、なかなか現実的ではない金額を提示されまして。
いやいやいやいや、そんな金額無理です...。
これ壊すのも捨てるのもめっちゃ金もかかるし大変ですよ。
どうにかなりませんか?
と、交渉したものの、願い叶わず。
結局は、某企業の社員さん3人がわざわざ下田にやってきて、まだまだ使えるモノを、使いたいという人間がいるのに、次から次へと破壊し処分するというモッタイナイことをかれこれ1週間くらいやっていました。
さらには、電気工事士の資格がなければいじっていけない電気関係の配線処理までも、無資格の社員たちでやっていて。

あんなに楽し気な空間だったのに…ガラーンとしてしまいました。
天井のライティングレールが撤去されて。
こんな感じで配線ぶった切ったまんまです…。

そんなこんなで、造作でつくられていた(自分も結構つくった…)カウンターや家具、壁に屋上までせっせと運んで設置したデッキなどなど壊されて捨てられて、調理器具や皿などもまだまだ使えるものばっかりだったのに全部破棄されて。
で、破壊され破棄されていく現場でよく状況がのみこめず呆然としてしまいましたが、自分の考えが甘すぎたことに気付き、でも、それでもここを再生させたいのだ!!!と、補助金とクラファンを考えはじめたのでした。

最後に…お願い!

クラファンは5月中旬からスタートするために絶賛準備中です。
資金のこともありますが、より多くの人にこのプロジェクトについて知ってもらいたいという想いもあって挑戦を決めました。
法人設立も、補助金もクラファンもはじめて…わからないコトばかりです。
人生何事も経験!とにかく進んでいきます!!
ということで…
下田に暮らしてみたい!シェアハウス興味あり。
ここでオフィスを構えたい。
サテライトオフィスにちょうどよいかも?
スタッフの住まいにいいかも?
下田で仕事する場がほしかった!
飲食店に挑戦したい!
…などなどの方、お気軽にご相談くださいませ。

シェアハウス、オフィスに関しては、すでに何名かの方が入居を希望してくださっています。
事業者さんで、何部屋か押さえたいという方もいらっしゃったり。
ゲストハウスの方も、10名1ヶ月まとめて…という相談をいただていたり。
チャレンジスペースの飲食店に関しては、ここでカフェに挑戦したい!という移住希望者の方がいて、今、やり取りの真っ最中。
まだ、はじまってもいない段階なのに…ありがたい限りです。

最後に...お願い!!!!です。
内装工事やら掃除やらクラファンの発信やら手伝うよ~
という素敵な方、それはそれは大歓迎です。
(内装工事手伝いたい!けどDIYやったことない!という方もワタシの持っているDIYスキルを全力で伝授しまっす。)
またまた、テイストが合いそう!という家具や家電や食器など使えそうなものの寄付も大歓迎でございます。(テイスト合わないものや、古いボロい家電などは受け取れません…あしからず)
そして、また告知しますが、クラファンをはじめた際にはご支援いただけたらメッチャ嬉しいです!
でも、支援がなくとも情報拡散にご協力いただけるだけでもありがたいです!!
ということで、初の個人noteに新規事業決意表明の話をさせてもらいました。
クラファンのスタートの目途がたったらまたお知らせします。
とにもかくにも...
『いい場をつくるぞ~』
です!
どうぞどうぞ、よろしくお願いいたします。


この賑わいをまたつくりたい!…いや、もっと賑わせたい!

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