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静岡県東部地域×スポーツ インタビュー チームブリヂストンサイクリング 橋本英也選手

静岡県東部地域に拠点をおくスポーツチームの選手に、東部地域の住み心地 や魅力等を伺いました。

チームブリヂストンサイクリング
橋本 英也(はしもとえいや)選手
「伊豆を満喫しています」

TEAM BRIDGESTONE Cycling所属。自転車競技選手(トラック/ロード)。岐阜県出身。
東京2020オリンピック 自転車競技トラック オムニアム15位(2021年)
アジア大会自転車競技オムニアム金メダル(2014、2018年)
アジア自転車競技選手権 オムニアム金メダル(2016、2018年)

静岡に住み始めて約5年。自転車選手の環境として、静岡県東部地域は


-静岡県東部地域全体の感想は?

「僕は、日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入るときに静岡に来ているので、それを1年と数えると、2017年から。かれこれ5年位経つのではないかなと思います。

静岡は、僕にとって一番都会だなと思います。東京などへのアクセスもすごく良くて。アクセスがいいけれど、自転車環境もすごく恵まれているなと思いました。
1年通して自転車に乗ることができる気候ということが、ありがたいなと思います。僕が住んでいた岐阜では、雪が積もって自転車に乗れない日もあったので、静岡県東部地域に関しては雪が積もって乗れないということは、住み始めてからまだ1日もないので、ありがたいなと思います。

あとは日本競輪選手養成所やサイクルスポーツセンターなど、250mのオリンピック規格の施設でトレーニングすることができるというのが最高の環境じゃないかなと思います。」

-静岡県東部地域の各地を自転車でトレーニングしている橋本選手。オススメコースは?

「僕が、一番推しているところは「西伊豆スカイライン」。
そこの景色のよく見えるスポットですね。走っていて一番楽しいです。日本じゃないような異世界のような感じです。あのすごく素敵な景色・場所で自転車に乗れるということがとても好きですね。

「伊豆イチ」も良いですよ。
伊豆イチは車で走るだけでも結構楽しいと思います。特に、伊豆半島の南伊豆方面から西伊豆方面のところが、交通量が少なくてとても走りやすいので是非。伊豆半島だと、みんな東側、河津の方にフォーカスしてしまいがちですが、自転車の場合は、南伊豆方面や西伊豆方面を楽しんでほしいと僕は思います。」

西伊豆スカイラインの橋本選手

静岡県東部地域は、東京2020オリンピック・パラリンピックの自転車競技の開催地

-世界的な大会を経て、静岡県東部地域における自転車の環境の変化は?

「自転車の認知が高まったとすごく思います。道路上の矢羽根の表示が増えたり、サイクリストが増えたな、とトレーニングしているときに、よく思いました。

あとは、路上練習をしている時の乗用車の自転車に対する対応、これまではギリギリを抜いていく乗用車がたまにありましたが、それが少し減ったような気がしています。
「自転車」として、「スポーツ」として、認知されるようになったのではないかと思いました。
サイクリストも結構増えていると思います。やはり県外から伊豆イチであったり、伊豆半島の方にサイクリングをしてくれている人が増えたと、練習中にすれ違うサイクリストの数などから体感しています。

topic1 :今年は海外遠征も増えている橋本選手 自転車競技中距離選手の海外遠征の荷物は?
「荷物は多いですね。自転車が多いのが一番の要因です。アジア選手権には自転車を4台持っていきました。試合用2台と予備1台、トレーニング用の自転車1台になります。それ以外はスーツケースの中に、自転車のヘルメットやシューズ、服などを持っていくことになるので、かなり荷物は多いスポーツかと思います。」

橋本選手は東部地域の各地で走ってる姿の目撃情報が多数


-東部地域各地での目撃情報。伊豆市の旭滝に立寄っている姿も。地元の人
よりも伊豆を満喫している?

「満喫してるんじゃないかなと思います(笑)
旭滝、あそこはいいんですよ。自転車で走って、滝など自然を見ることが好きなので。修善寺・伊豆地域ってジオパークが結構あって、そういうところを見るのが僕はとても好きです。
結構伊豆を、ジオパークを楽しんでいます。」

伊豆のジオパークにて

-伊豆の国市で行われたオフロードのシクロクロスの大会に一般参加。山梨県で開催された富士ヒルクライムにも参加し、一般参加の選手の背中を押していたという目撃情報もありましたが?

「シクロクロスの大会に参加しました。僕は、プロカテゴリーの人とレースを走ることも好きなのですが、一般の人と一緒に走るレースがすごく好きです。今回、初めてシクロクロスのレースに出たのですが、すごく楽しかったです。普段よりグリップしない路面で走るということが良い経験なりましたね。

富士ヒルクライムも、一般カテゴリーにエントリーさせてもらって、一般の人と一緒に走ったのが僕にとってすごく楽しい時間だったなと思います。富士ヒルクライムでは、自転車のチェーンが外れてしまった人がいまして。チェーンを走りながら入れるためには、後ろから背中を押さないといけないんです。僕らプロのレースでは、それは暗黙の了解で見つけたら押すんですよね。僕はそのときにチェーンが落ちた方を見つけたので、その方の背中を押して。
やはり、ここまで頑張ってきたのにチェーンを落として、タイムも落とすことが凄く残念なことなので、いいタイムで、いい経験で、走って帰ってほしいと思いました。」

-近くでレースがあれば、私たちも橋本選手と一緒に走れる?

「(近くでレースがあれば)出てみようかな、という好奇心が結構あるので。出てみたいなと思って、ひょんなことから本当に出させてもらいましたね。(今後も)そういうタイミングあればぜひ。僕も好きなので、走れたらいいなと思います。」

-東部地域をサイクリングしていたら、橋本選手とお話出来る!?

「サイクリストの人とは、休憩中にちょっとコミュニケーション取らせても
らっています。もし同じ方向に行くのであれば、どこに行かれますかとか、
頑張ってください、みたいなコミュニケーションを取ることが好きなので。

きついトレーニングをしてるときは、ちょっと対応できないかもしれないで
すけど、プラプラ回ってるときはぜひとも声かけていただければ!
できる限り喜んで対応します。サイクリングしましょう!」

伊豆イチ取材、出発時の橋本選手

topic2:今年は海外遠征でベルギー、イギリス、カナダに。6月のアジア選手権ではトラック競技 中距離「スクラッチ」で、個人金メダルを獲得
「今年は海外遠征が多い年になります。海外遠征が多いといいますか、海外遠征が戻ったような年になりますね。
(アジア大会で出場した)「スクラッチ」は、最後のスプリントが重要なレースになっていています。僅差で勝ったというのは、色々なトレーニングのおかげだなと思いました。 ラスト最後の一周のところで、他国の選手達がかなり僕をマークしていたので、動きにくい立場でしたが、最後の最後でギリギリ勝つことができてよかったです。」

最後に静岡県東部地域のオススメを


-いつも自転車に乗っている印象の橋本選手。自転車から離れたら、どうい
うところに行っていますか?

「僕は、お休みの日に小さな旅をすることが多いと思います。ドライブなどでちょっとどこかへ行くことが好きなんです。最近だと、浜松の方から上にある、下栗の里って、わかりますか?長野の方にある、秘境なんですけど。綺麗な田舎の景色があります。

綺麗なローカルな景色のところに僕は行くことが好きなので、そういう場所に行ったりしていますね。伊豆にも自転車で行くローカルなスポットがかなりあって、僕の琴線を刺激してくれます(笑)」

-静岡県東部地域のオススメを改めて紹介を

「静岡県は温暖な気候で、富士山を眺めながら過ごすことができます。僕も朝起きてすぐ窓を開けると富士山が見えて、今日の富士山はどんな様子なのかな、と見ながら毎日過ごしています。

山もあって、川もあって、そして海もあるという素晴らしい環境で、なおかつ都心までのアクセスも良いので、ぜひとも田舎・ローカルな感じで住みたくて、でも都心のアクセスを捨てられない方は、静岡県東部地域はもおすすめなので、是非ともチェックしていただけたら。」

伊豆 黄金崎にてにて

topic3:2022年静岡県富士市で開催された「富士クリテリウム」で一人で逃げて大いに観客を沸かせた橋本選手
「たくさん逃げました。たくさんの観客の前で走れるって本当に久々で。逃げていて、たくさんの観客の応援をもらって走ることが、すごく楽しいなと思ったんです。コロナが落ち着き久々の観客ありのレースだったんじゃないかなと思います。良い場所でレース開催してもらえたので、普段レースを見ない人がたまたまレースを見に来たような感じのところもありました。すごい嬉しかったですね。
(逃げていて)最後まで行きたかったんですけど、やはり集団の方が強かったですね。観客を沸かすことができたので、僕はとてもいい形でした。」

インタビュー実施:令和4年7月