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世界最高峰の戦い「日米対抗ソフトボール2024」が富士宮市で開催!!東部地域のスポーツ「ソフトボール×富士宮市」②

 令和6年7月6日に「日米対抗ソフトボール2024第2戦」が富士宮市の富士山スタジアムで開催されました。
 会場は大勢の観客で埋まり、熱気に包まれていました。試合はお互い一歩も譲らない乱打戦。手に汗握る戦いは9-5で日本代表の勝利となりました。
 スタジアム外でも、「富士山勝負メシ」認定の店舗等による出店で盛り上がりを見せていました。

 前回の記事では富士宮市スポーツ振興課の朝夷さんに、本対抗試合開催までの経緯や、富士宮市の機運醸成についてお話を伺いました。
 今回は、引き続き、対抗試合を開催しての感想や、富士宮市が取り組んでいるソフトボールに関する事業等お話を伺います。


〈富士宮市のスポーツ振興課担当者 朝夷さんにお話を伺いました。〉

  対抗試合では、たくさんの観客を迎え、大変盛り上がっている様に見受けられましたが、開催市担当課としてどのように感じましたか。
 「来場者数は2,838名で、自分の想定以上の数となりました。対抗試合が高校野球の県大会の一回戦の日程と重なっており、苦戦しそうだと予想していましたが、多くの方に足を運んでいただき大変満足しています。当日券を購入していただいた方も多かったと聞いています。
富士山スタジアムでは、これまで数々の大会を開催してきましたが、ここまで多くの観客が入っている光景を初めて見ました。とても嬉しかったです。
 また、本試合で2人目の投手として出場した山下千世選手は静岡県出身の選手で、中学生時代は富士宮市を中心に活動するクラブチーム「FSトップファイヤーズ」に所属していました。高校は浜松市立高校だったのですが、試合には高校の後輩達が応援に駆け付けてくれました。ピンチの際には選手を鼓舞するエールを送ってくれ、そのエールの声がだんだんと会場全体に広まっていくのを見て、このスタジアムで、こんなにも多くの観客が一つとなって盛り上がったということに感動しました。」

 多くの観客数を獲得した要因は何だと考えますか。
 「今年「日米対抗ソフトボール」は3試合行い、第1戦が名古屋のバンテリンドーム、第3戦が横浜スタジアムで開催されました。
 富士山スタジアムは全国的にも珍しいソフトボールの専用球場です。野球場と比べて選手との距離が近いことや富士山を間近に見ることができる最高のロケーションであることなどが多くの観客に観に来ていただいた要因の一つになったのではないかと思います。」


勝負メシ関連店舗の出店について、多くのお客さんで賑わっており、大盛況だったように見受けられたのですが、手応えはどうでしたか。
 「当日は、勝負めし・勝負スイーツ認定店舗のうちの4店舗とそれ以外にも7店舗の合計11店舗の飲食店に出店いただきました。地元店舗を巻き込んで一緒に対抗試合を盛り上げることができたと思います。また、市内外の方に富士宮のグルメを認知して貰えてよかったです。
 当日は気温が高かったのですが、食中毒などを出さずに無事に終えることができほっとしています。また、急遽、熱中症対策で本来のエリア外にも飲料の売店の出店をお願いするなど、出店業者さんに助けられた場面もありました。」

  今回、「日米対抗ソフトボール」という大規模な国際試合が開催されましたが、このほかに、富士宮市ではどのようなソフトボールに関する取り組みを行っているのでしょうか。
 「富士宮市では、『大会の誘致』や『競技の普及活動』を行っています。
『大会の誘致』に関しては、昨年度は「日本女子ソフトボールリーグ」の誘致を行いました。誘致を行った際は、まず、大会の規模、会場の設備、協力人員の確認をするために実際に大会を視察し、当市で現実的に開催が可能か検討を行いました。また、大会開催にあたっては、必ず地元のソフトボール協会の運営協力が必要となるため、開催市町のソフトボール協会にヒアリングを行いました。その結果を当市のソフトボール協会に情報共有、同様の協力が可能であることの確認を行い、その後、日本ソフトボール協会に、日本女子ソフトボールリーグの開催地としての交渉を行いました。
 『競技の普及活動』については、毎年市のトップアスリート等派遣事業の一環として「ソフトボールクリニック」を行っています。静岡市が本拠地の実業団「靜甲」さんが講師を務め、市内の小中学生を対象に投げる・打つ・走る等の基本動作の指導を行っています。参加している児童・生徒が目を輝かせながら指導を受けているのが印象的です。このクリニックに参加した子ども達が、さらにソフトボールを好きになり、高校や大学でも競技を続けたい、将来日本代表に入りたい等高い目標を持ってくれたらよいなと思います。」

 今後、富士宮市さんが行うソフトボールに関連する取組やイベントなどを教えてください。
 「今年の8月31日、9月1日に「第57回 日本女子ソフトボールリーグプラチナセクション 第3節」が富士山スタジアムで開催されます。入場料無料なので、また多くの人に足を運んでもらいたいです。
 今回、対抗試合を開催し、観客数などを見ると、大成功と言えるような結果だったと思います。ぜひまた富士山スタジアムで日米対抗試合を開催したいですし、女子ソフトボールの最高峰のリーグであるJDリーグなども誘致できたらよいなと思います。
 また、代表チームや実業団、学生の合宿などで、富士山スタジアムを利用してもらいたいと考えているため、合宿誘致活動なども行っていきます。そういった誘致活動に力を入れていき、いずれ富士宮市といえばソフトボール、「ソフトボールの聖地」と呼ばれる場所にしていきたいと思っています。
 富士山スタジアムという立派なソフトボール専用球場があることが、当市にとって非常に大きなことだと思います。今後も「ソフトボールのまち富士宮市」として、様々な大会を誘致し、市民にレベルの高いプレーを身近に感じることができる場を提供したいと思います。」


 
 今回、富士宮市スポーツ振興課の朝夷さんのお話しを伺い、「日米対抗ソフトボール2024」を開催するまでの富士宮市の取組や地元と一体となって行った機運醸成事業のお話、当日の様子などを振り返っていただき、このような大規模な大会を開催するまでの富士宮市の尽力などを感じることができました。


 静岡県東部地域局では今後も静岡県東部地域におけるスポーツに関する取組を取り上げていきます。次回もぜひご覧下さい。