RPG的ビジネス考察~前編~

ソロプレイかパーティプレイか。

個人事業主として活動していると、ソロプレイヤーであることがとても楽になってきます。
数字にこだわらないなら、煩わしい人間関係から解放され、自分のタイミングで自分の思うようにやりたい仕事だけをすることも可能です。

生きていかねばならないので数字も見なければならない個人事業主であっても、それでもやはり会社組織の中で働いているほどの業務上の人間関係ストレスは無いかもしれません。

その代わり、数字と責任に対するストレスは会社の比ではありませんが。

これに慣れてしまうとどんどんワガママになっていく自分に気が付きます。
自分のペースが狂わされることへの苛立ち、人に足を引っ張られてスケジュール通りに作業が進まないことへの苛立ち、自分で営業したならあり得ないような内容での仕事を押し付けられそうになる苛立ち・・・。

数えるとキリがないのですが、本来人と仕事をしていく上では当たり前のことが、どんどん我慢できなくなってしまうのです。
これは本当に気を付けなければいけないフリーランスの罠だと思っています。

こうしてどんどんワガママになっている自分を叱ってくれる人はいないので、どんどんワガママが助長します。
フリーランスの友人と話していてもみんな同じ罠にはまってるので、わかるわかる~等と言って誰も自分たちがズレていることに気が付けないのです。

最初からそのために個人事業主になったんだ!という人はもちろんそれで全然いいのです。
しかし、そんなつもりは無かったのにそうなってしまっている私のような人や、今後の事業方針がまだ定まっていない人は今一度ここで棚卸を一緒にしてみませんか?

今回のnoteは、ソロプレイヤーとしての最強を目指すのか、パーティプレイで大いなる敵に立ち向かうのか、自分はどちらを選べばいいのかを一緒に考えてみようという内容です。


自分の適性はどちらか?

そもそもソロプレーヤーで冒険するためのステータスでは無かったりスキルがソロプレイ向けでない人はどんなにそうしたいと思ってもソロプレイヤーとして生き残っていくことは難しいです。

ステータスは攻撃力がやたら低くて防御力がやたら高い、しかも防御系のスキルしか持っていないという人であれば、負けないけど勝てない状況でどうやって一人でレベルを上げていくのかという問題に直面するからです。

こういう人は攻撃特化型の人とパーティを組むことで飛躍的にレベルが上がるので普通に考えればこちらを選ぶのがセオリーです。
その逆も然りで、攻撃特化型で防御力が著しく弱い人は致命傷を受けて死ぬ前に防御特化型の人とパーティを組んだ方が冒険は楽になるでしょう。

ソロプレイヤーとしてもパーティプレイヤーとしてもどちらでも、極端なステータスではない人はどちらを選んでもそれなりに活躍出来ます。
ステータスグラフの六角形が大きかろうと小さかろうと、あまりいびつではない形をしている人ですね。

攻撃特化型で防御は弱いけど爆死上等でソロプレイをするのも無くはないですが、現実世界でしかも仕事という人にも迷惑をかける分野でチャレンジするのはお勧めできません。
しかし、カリスマ勇者になれるのは間違いなくこのタイプです。

まずは自分がどのタイプになるのか、ステータスを数値化してみましょう。
ひとまずざっと私が行政書士業務で必要そうな項目でグラフを書いてみたので、自分で作るのが苦手な人はこちらを参考にしてください。

こういうのが得意な人は六角形と言わず、もっと多くの項目を追加してより精度の高いグラフを作ってみましょう。
『カリスマ』『ストレス耐性』『運』『資金力』『召喚力』『献身』を含めた12角形だとかなり精密かもしれません。

項目についてはあくまでも私が思う、行政書士に必要なパラメーターということで挙げましたので異議は認めますw
これよりこっちが大事だろ!と思うものがあればコメントください。

画像1


適正から判断してみる。

先の項目でおおよそ自分の適性はわかったと思います。
より正確に診断するためには正直に書いてくれそうな第三者にも見てもらって修正してもらうのが良いでしょう。

ここで太鼓持ちの評価を取り入れたら全てが台無しになりますし、自己評価が恐ろしく間違っていても台無しになりますので出来るだけ痛みに耐えて正直に自分と向き合いましょう。

事業主になるということは、常に痛みに耐えて自分を見つめなければならないと思っている方がいいです。
大げさでは無く、自分の棚卸が正しく出来ないと事業の失敗可能性が上がります。

さて、完成したステータスグラフを見てみましょう。
いびつなタイプでしたか?綺麗な六角形でしたか?大きさはどうですか?
今まで自分はどちらのプレイヤーでありたいと思って活動していましたか?
そして実際の適性はどちらでしたか?

ステータスグラフがわりと綺麗な形をしていて、自分の方向性が定まっている人はそのままの道を突き進んでください。
違う道に進みたいなと思った時にまたその時の自分で診断すればいいと思います。

ステータス的になんとも言えない、どちらに進みたいとも決まっていないという人はまだ引き続きお付き合いください。


ステータスグラフを読み解く。

六角形がいびつな場合、どの項目が強くてどの項目が弱いのかがかなり重要になってきます。
もう一度グラフを見てみましょう。

『営業力』『判断力』『体力』この3つが高い人は攻撃型に分類されます。
六角形の中でこれらが強めで他の項目も取り立てて弱くは無いという人はソロプレイヤーとして活躍しやすいと思います。

サブ項目だと、『カリスマ』『ストレス耐性』が高い人がソロプレイヤー向けかと思います。

逆に、『正確性』『知識』『スピード』の3つが高い人は防御型に分類されます。
これらの能力がどれも強い人はパーティプレイでかなり重宝されるので、自分の望むパーティを組める可能性が高くなります。

サブ項目だと『献身』『召喚力』が高い人はパーティプレイで活躍しやすいと言えるでしょう。

ちなみに、『資金力』はオールカード、『運』はジョーカーです。
資金力が高ければ高いほど、様々な戦略を取ることが可能になりますし、失敗しても死ぬ可能性は低くなります。
運が高ければ良い仕事やアイテムを引き寄せるでしょうし災いは起こりにくいかもしれませんが、自分の意志で使えないので戦略に組み込むことはできません。

自分の長所に合わせて活動する方が事業成果は早く出やすいです。
ソロでもパーティでもそこに対してこだわりがない人は長所に合わせてまずは進んでみるというのも1つの手だと思います。

組織化する前であれば、いつでも自分の判断次第で変更出来る部分なので自分の成長度合いや流れに合わせて柔軟に対応していくこともアリだと私は考えます。


ステータスと希望プレイが合わない!?

長所と進みたい方向性が著しく違う場合、選択肢は2つです。
それでも進みたい方向へ進むための覚悟と準備をするか、想いが断ち切れるなら進路を変更するか。
どちらも経営判断なので個人事業主である以上は自分で選択して自分で責任をとるしかありません。

ステータスと希望プレイが合わない場合の覚悟と準備は以下のようなものが必要になると思います。

1、攻撃特化でソロプレイしたい場合。
失敗した時は爆死するという覚悟をし、出来るだけ爆死しないように保険となりうる防具を揃えましょう。

2、攻撃特化でパーティプレイしたい場合。
防御特化型の人や献身や召喚が高い人とパーティを組みましょう。
しかし、防御特化型の人は依存心が高い場合があるので、パーティ内でメンヘラ爆発されないように注意しましょう。

3、防御特化でソロプレイしたい場合。
食える状態になるまで時間がかかるという覚悟をし、長期間耐久出来るだけの資金を用意するか、必殺技的な飛び道具を作りこみましょう。

4、防御特化でパーティプレイしたい場合。
攻撃特化型の人やカリスマや運が高い人とパーティを組みましょう。
しかし、攻撃特化型の人は気性が荒く、自分が戦ってやっているというモラ的な性質を持ち合わせていることがあるのでそういう人に当たらないように注意しましょう。

上記を見ていただければわかると思いますが、攻撃型でも防御型でもパーティプレイの方が死ににくいということはわかると思います。
その分、煩わしさが出てくるんだなということも。

死ぬかもしれないストレスと、人間関係の煩わしさと、どちらの方が自分にとって耐えがたいことなのか?を、自分の棚卸をしていくとともに考え直すきっかけになってくれれば幸いです。



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