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子供とお金の話をした日

我が家はわりと普通に子供とお金の話をする。
うちの子供達はすごく算数というか数字が好きなので、日常の中の会話が数字を中心に進むことが多いということもあるのかもしれない。

先日長男(9歳)が、「欲しいゲームがあるからお手伝いを頑張るので買ってくれないか」と相談を持ちかけてきた。
こんなとき我が家では家族内プレゼン大会をするので、この日もリビングに家族4人集まって家族会議を始めた。

家族内プレゼン大会

ファシリテーターの私が長男へ、ではまず本日の議案を持ち込まれた長男さん、家族に向けてプレゼンをお願いします!と促す。
長男は宣誓する。

僕は◯◯というダウンロードゲームが欲しいので、お手伝いを頑張るから買って欲しいという提案をします!ゲームの金額は1つ470円ですが、弟と一緒にやりたいので2つ買って欲しいので総額940円になります!よろしくお願いします!

夫:お手伝いとは具体的に何を考えていますか?
長男:お皿洗い、洗濯物干し、上靴洗いです!
夫:それらのお手伝いは長男が一人でするのか弟と二人でするのか、どういう想定ですか?
長男:それぞれが、自分の分のお手伝いノルマ分頑張る方式です!

それを聞いて弟(6歳)が吠える。
イヤや!僕は出来ひんことが多いからお兄ちゃんと一緒に頑張る方式にしないと僕だけいつまでもゲームできひん!!僕はお皿洗いもまださせてもらえてないし、上靴もまだピカピカにできひんもん!!

私は、意見の相違があるようなので別室で二人で話し合って意見をまとめてから会議を再開しますので二人で話し合ってきてください、と二人を別室に促すと、揉めることもなく5分程度で二人は戻ってきた。

長男:総額を二人でお手伝いして二人で払う形にします!どっちがやっても、二人でやってもそのお手伝いを1回として返していきたいです!
弟:僕はできひんことが多いから、玄関掃除を僕の仕事としてお手伝いに追加します!玄関を掃除して靴を並べる仕事です!

値決め交渉

夫:それぞれのお手伝いについて、何円相当分にあたると考えているのか、または、お手伝い何回で達成したとする計画なのかを教えて下さい。
長男:お皿洗いは洗えないものも多いので、僕たちで洗えるものだけを限定して洗うので1回20円、洗濯物も干せないものがまだたくさんあるので、洗濯機を回す所もやって30円、上靴洗いは20円でお願いします!
弟:僕の玄関掃除は10円です!

夫:お皿洗いと洗濯と掃除はお母さん管轄なので後でお母さんの意見を聞くとして、上靴洗いの20円については異議があります。君たちは今まで上靴洗いを何度も教えたのに適当にするので結局いつもおとうが洗い直しをしているため、20円の働きにはなっていません。そのことについてどう考えますか?

長男:適当にしないように気をつけるので、洗った後に確認してもらって、ちゃんと洗えていたら20円、洗い直しがあれば10円でどうですか?
夫:ではそうしましょう。お皿洗いと洗濯と玄関掃除はどうしますか?
母:お皿洗いと洗濯、玄関掃除はその金額で問題ありません。

では、以上をもってゲームを買うお金をお手伝いで返済するという長男のプレゼンはチャレンジ成功、マネー達成でフィニッシュです!と私が高らかに宣言し、家族全員の拍手をもって家族会議は終了した。

おまけ

その後、夫がすぐにエクセルでお手伝い返済シートを作成してリビングの壁に貼り、長男もお手伝い金額表を手書きで書いてリビングの壁に貼り、次男は早速玄関掃除をしていた。

今回のプレゼンを聞いていて、私が9歳の頃だったら自分の働き具合なんて関係なく皿洗い1回50円ぐらいは平気で言っていたと思うので本当にびっくりした。
長男は自分の現在の能力値に厳しく金額をつけるタイプなのだ。

これは普段から労働と時間とお金の関係に関する話を私がしているせいかもしれない。
もっと長男が自己肯定感を高めるための話も同じぐらいしていかねばと個人的に反省をした。

ちなみにこのプレゼン大会は結果的には次のプレゼン大会につながる前段のお話となるのだが、それはまた次のnoteにて・・・。


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德留 さやか
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