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パタパタ発車標の消失 阪急雲雀丘花屋敷編
2025年1月下旬、阪急雲雀丘花屋敷駅のパタパタ発車標(反転フラップ式案内表示器)が撤去されました。なお、代わりにディスプレイ式発車標が設置されています。
パタパタを含めた案内表示器についてはちょうど1年ほど前に筆者の持つ考えを含めnoteに記事を作成したことがあります。
筆者はここ5年ほど関西中心に残っている案内表示器の取材を行っています。現時点では近鉄の駅に比較的多く残るもののそれも数を減らしつつあり阪急と南海は全廃寸前。空港だと函館空港・宮崎空港に残るものが有名でしょうか。
上記noteエントリにも書きましたが、
(パタパタ発車標は)装置の性質上必ず「直接その場所まで乗り換えなしでたどり着けた駅・空港」が表示内容として収録されています。
に加え、「過去に設定実績のあった表示内容」が残っている事例が多いというのがパタパタ行先表示器の大きな特徴となっています。
下記は2025年元旦時点でも残っていた表示の一例ですが、阪急(宝塚線)に精通する人であれば以下の2つは過去表示内容として利用されたことがあり現在は使われていないものと分かる内容です。
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筆者パタパタ行先表示器の収録内容を駅ごとに全表示パターン調査した同人誌を頒布しており、この雲雀丘花屋敷駅のものも調査済み。当時の同人誌のデータより一部引用します。(調査内容は2020年2月ごろのもの)
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そんな過去を垣間見える面白さがあった装置ですが、置き換え後のディスプレイ式行先表示器は近鉄や能勢電(山下駅)でも見受けられる一般のディスプレイをとりつけたタイプのものに。
これはこれで情報量が多くて利用者にとっては便利なので、こういうものに置き換わっていくのは宿命と感じつつもちょっと寂しさを感じる…というのは筆者だけではない、と信じつつ筆をおきたいと思います。
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