シンプルなPCケースDB4で自作PCに挑戦
新しいPCが欲しくなりDB4という製品を見つけました。シンプルで一見PCに見えないデザイン家電のような外観が気に入ったのですが、この製品は完成品ではなく自作PC用のケースでした。今回は思い切ってDB4を使った自作PCに挑戦することにしました。
リサーチとパーツの選定
自作は初めてなので調べながらパーツをそろえていきます。DB4はPCケースとしては立方体に近い特殊な形状で内部のレイアウトもクセがありので使用できるパーツは慎重に選ぶ必要がありそうです。まずはCPU、マザーボードあたりからリサーチ。CPUはいろいろなサイトのレビューを参考にし、評判の良いインテルの12世代CPUに目星をつけました。DB4はPCケース自体がアルミでできておりCPUのヒートシンクの役割を果たすのが特徴です。ただし冷やせる能力はあまり高く無いので高性能の高発熱のモデルは難しそうです。性能、発熱がそこそこでコスパの良いCore i3-12100Fを選びました。
ケースサイズの制約から使えるマザーボードはMini-ITX規格から探すことになります。低価格でWi-Fiが標準で搭載されたものを探し、ASRockのB660M-ITX/acにしました。チップセットはエントリー向けのB660ですがCPUのオーバークロック等はしないのでマザーボードとしては必要十分かと思いました。
メモリ、ストレージ関連
メモリは秋葉原のショップで中古のDDR4、16GBのものを購入。バックアップ用のストレージとして同じショップで4TBのHDDも購入しました。メインのストレージは960GBのSSD、手持ちのポータブルSSDを分解して組み込むことにしました。このSSDには以前使っていた際にOSをインストールしていたので運が良ければ組み込んだ後にそのままOSが起動できるかもしれません。
グラフィックカード
グラフィックカードはMSIのAERO ITX Geforce GTX1650、オーバークロックモデルです。ケースが小型なので搭載できる電源容量が限られることから補助電源なしで作動するものを探しこちらを購入。GTX1650は2019年発売で古めですが数少ない補助電源なしで使えるモデルとして現在も販売中です。
電源ユニット
DB4には奨励品としてSTREACOM製のZF240 ZeroFlex PSUという電源ユニットがありますがどのショップも品切れだったため断念。ケースサイズの制約があるため小型規格のFlex-ATXの電源から選ぶことにしました。使用パーツの電源容量を大まかに計算すると187W程度。余裕をもって容量350WのSilverStone製のFX350-Gに決定しました。
組み立て
一通りのパーツが揃ったので組み立ていきます。DB4は天面パネル、4面のサイドパネルを全て外してフレームの状態にできるようになっており組み立てやすい作りになっています。ケース付属の説明書を見ながら各パーツを取り付けケーブルを接続していきます。
多少手こずりつつ各パーツをケースに取り付けが完了しました。電源ユニットから出るケーブル類が長すぎたり使っていないものがあったりとスペースを食ってしまいかなり詰まった感じになってしまいました。電源ユニットは奨励品のZF240であれば縦に設置でき良い感じに収まりますがFX350-Gでは縦に収めることができなかったため横倒しの配置にして無理やり設置。
電源ユニット後部の電源ケーブルコネクタもそのままだと側面パネルに干渉してしまったためL字型のレフトアングルコネクタに変更しています。電源ユニット周りは奨励品でないためかなり無理やりな感じになっているのでゆくゆくは改良したいところ。
天面パネル、サイドパネルを取り付けてひとまず完成。電源を入れて起動確認できた時は一安心しました。サイドパネルはヒートシンクを兼ねており分厚いアルミ製。質感も高級感があり良い感じです。以前使用していたOSインストール済みのSSDから起動できたので煩わしいOSやアプリケーションのインストールもなく使える状態になりました。
OSはPop!_OS 22.04 LTSで各パーツもきちんと認識されています。ケースのヒートシンクで冷やしているCPU温度は通常の操作では安定していますが高負荷の作業が続くと冷やしきれなくなる印象。この点は今後の改善する必要があるかもしれません。とは言え一通り組み立てから起動までほぼ問題なくできたのは良かったです。自作も挑戦してみてパーツの知識も少し得ることができたので良い経験になりました。
何よりDB4のケースデザイン、品質は素晴らしいので大満足。電源や冷却周りなどは改善点はまだありそうなので今後もちょくちょく手を入れていこうかと思います。