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『日経リスキリングサミット2024』で話したこと。脱炭素時代の経営戦略、GX人材育成とは

『日経リスキリングサミット2024』に「脱炭素時代の経営戦略、GX人材育成とは」というテーマで、NTTドコモさんと大和証券さんとパネルディスカッションをさせていただきました。

リスキリングというとDXにフォーカスされがちで、GXに関連したセッションは我々だけでしたが、岸田総理の特別スピーチでもDX/GXと並べて語られており、GXも成長のエンジンとして欠かせない要素と位置付けされていることを改めて認識しました。

後日、アーカイブになると思いますので、ここでは私が話した内容をメモとして記しておきます。

2050年のカーボンゼロの目標は、欧米主要国も共通して打ち出しているが、諸外国と比較すると日本の進捗はどうか?
地理的条件や産業構造など、様々な条件が異なるので一概には言えない。GXに関していうと、日本は不利な状況にあると言える。まず、島国で自然エネルギー資源に乏しい。また、急速に人口減少していくとは言え、それなりの人口がいる。他の先進国と比べると、遠回りをしなければならず、相対的には遅れているとも言える。

GX人材の需要ギャップがとても広がっているが、現状をどんな風に見ているか?
確かに、GX・脱炭素に関連する設備投資・促進する補助金や制度の整備は進んでいるが、それらにキャッチアップして・自社に取り組みに繋げていく担い手であるGX人材の市場はこれからという状況。DX・AIでいう7,8年ぐらい前の状況に近いと感じる。

人材の育成が遅れている原因は何か?
一番大きいのは、社内にGX人材がいること自体が、直接的にCO2を減らすわけではなく、ROIが読みずらいため。つまり、どうしても直接的にCO2を削減する設備やソリューションに最初は注目されがち。
また、何から学べば良いのかや、企業自身がGXに対応した人材育成戦略をどう描けば良いかわからないや、リスキリングサービスが質・量ともに不足していることが挙げられる。

GXを実現するためにDXやAIのスキルが求められることもある。DXに対応したリスキリングと、GXに対応したリスキリングの関係について、どう考えるか?
両方ともXが入っている。やらなければならないのは変革であり、そういう意味では同根。DX人材育成もやっていて、やることが似てきていると感じる。
本来。別々にやるべきではない。GXはDXを前提としている。また、GXを知らずにDXを進めすぎると、GX的にはマイナスの影響(例えば、データセンターの電力消費は大幅に増加する)ということもある。なので、DX推進担当もGXリテラシーを持ち、社内ではサステナ担当・GX推進担当と連携することが重要になってくる。


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