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不動産情報ライブラリの過去案件と981.jpの競売物件をマッチング!〜自動抽出システムの開発とその成果〜

はじめに

不動産取引は、その価格や条件、立地など、多くの要素が絡み合う複雑なものである。特に、競売物件の取引は、一般的な不動産取引とは異なる特性を持つ。そのため、競売物件の取引情報を適切に理解し、活用することは容易ではない。そこで、不動産情報ライブラリの過去案件と981.jpの競売物件をマッチングする自動抽出システムが開発された。このシステムは、過去の不動産取引情報と現在の競売物件情報を比較し、類似した物件を自動的に抽出する。これにより、競売物件の価値をより正確に評価することが可能となる。本記事では、そのシステムの開発過程とその成果について詳しく紹介する。

システムの開発のきっかけ

システムの開発のきっかけは、あるウェブサイトを見つけたことから始まった。そのサイトは、不動産取引に関する情報を提供しており、特にインターネットを利用した物件のリサーチ方法について詳しく解説していた。

そのサイトを見て、自動化したら役に立つのではないかと考えた。なぜなら、インターネットで物件情報を検索するのは時間がかかる上、情報の精度や信頼性も確認しなければならないからだ。それに対して、自動化システムを利用すれば、時間を大幅に節約でき、また、一定の基準に基づいて情報を収集するため、情報の精度や信頼性も確保できる。


システムの開発

データの収集

まず、システムの開発にあたり、必要なデータを収集した。そのデータとは、不動産情報ライブラリの過去案件と981.jpの競売物件である。

不動産情報ライブラリは、過去の不動産取引情報を提供しているサービスで、そのデータベースから過去案件の情報を取得する。方法はAPIだ。
コーディングは、APIKEYを取得すると使い方が記載があるので、割愛するが、ここのサイトは本当に使いやすい。

一方、981.jpは不動産競売物件の情報を提供しているサービスで、こちらからは現在の競売物件の情報を取得する。取得の仕方はウェブスクレイピングを採用する。今回取得したのは全部で792件。


サイトの情報


データを、一つずつ取るのは、面倒くさいので、まとめて、抽出してみた。

さらにAPIより今回、青森県五所川原町の過去やり取り結果を抽出。


apiによる792件全部の抽出結果(20分程度) 

データの整理

次に、収集したデータを整理した。具体的には、各物件の情報を一定の形式に整理し、比較可能な状態にした。この作業には、データクレンジングやデータ変換などの手法を用いた。

データの比較

そして、整理したデータを比較した。この比較には、様々な要素が考慮された。例えば、物件の立地や建物の構造、土地の面積や建物の面積、建築年度や改装状況など、多くの要素が比較の対象となった。

この比較により、過去の不動産取引情報と現在の競売物件情報の間にどのような関連性があるのか、また、それらがどの程度類似しているのかを評価することができた。

この抽出結果は、CSVファイルとして出力され、その後の分析や活用のために利用できるようになった。

システムの成果

このシステムの開発により、競売物件の価値評価を大きく効率化することができた。具体的には、過去の不動産取引情報と現在の競売物件情報を自動的に比較し、類似した物件を抽出することで、競売物件の価値をより正確に、かつ迅速に評価することが可能となった。

また、このシステムは、不動産業者だけでなく、一般の不動産取引の利用者にとっても有益なツールとなり得る。なぜなら、このシステムにより、競売物件の価値を自分で評価することが容易になり、より適切な不動産取引の決定を下すことが可能となるからだ。

まとめ

本記事では、不動産情報ライブラリの過去案件と981.jpの競売物件をマッチングする自動抽出システムの開発とその成果について紹介した。このシステムは、過去の不動産取引情報と現在の競売物件情報を自動的に比較し、類似した物件を抽出することで、競売物件の価値評価を大きく効率化することができる。

今後も、このシステムをさらに改良し、より多くの人々が不動産取引を行う際の参考にできるような情報を提供していくことを目指す。不動産取引に関心のある方は、ぜひこのシステムを活用してみてほしい。

最後に

不動産競売をする人には、よく見る資料ですが、「3点セット」と呼ばれるものがあります。こちらも、上記の競売サイトでダウンロードできるようです。今後は、こちらのPDFを全部抽出して、情報を比較できるシステムを作る予定です。
下記が、サンプルです。

ここにOCRで抽出したデータです。

以上、長文にお付き合いいただき、ありがとうございました。


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