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合理的な居眠りの方法

電車のシートに座って居眠りをする人をよく見かける。

右か左に体が傾いて、隣に座っている人が迷惑している。

ぼくも迷惑を被ったことがある。

隣に座ったのは、男性の高校生だっただろうか。

彼の全体重をぼくに寄り掛けてくる。

しばらくして目を覚ましたかと思うと、また寄りかかってきて、再び目を覚まして、を何度も繰り返してきた。

さすがにぼくは彼の肩を叩いて注意した。

彼は飛び起きるようにして驚いていた。

お互い気まずい思いをしてしまった。

みんな、疲れているから居眠りは仕方がないけど、周りの人に迷惑を掛けてしまったら本末転倒だ。


最近見た居眠りしている人は、少し様子が違っていた。

ニット帽を深く被って、頭を上に向けるようにして、後頭部を背後のガラス窓に当てていた。

ちょっと寝にくい態勢だが、頭が固定されてしまっているけら、左右に体が傾いてしまう心配がない。

これなら隣に座っている人に迷惑を掛けなくて済む。

実に合理的だ。

もしぼくも居眠りをすることがあれば、この方法を真似してみよう。

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昭真(shoshin)
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。