10/27(金)初めての夕食は孤独の味がした
ここ1週間ほど、市民コミュニティソーシャルワーカー研修会の課題に取り組んでいる。
私のテーマは「社会的孤立・孤独を解消するには?」なので、それに対する具体的な活動を考えなくてはならないのだけれど、これかなかなか難しい。
考えている途中て思考が寄り道をして、自分が初めて心の底から孤独を感じた時の事を思い出した。
大学進学のために関東に引っ越して、一人暮らしの部屋で初めて自分で食事を作って食べようとした時の事だ。作ってみたところで、一緒に食べてくれる人もいなければ、いただきます、の声も1人分。誰かと美味しいね、と言い合う事もできず、そもそもあまり味がよくわからなかった。
それまで18年間ほとんど毎日家族5人で食卓を囲んできたので、あまりの落差に愕然とし、これから毎日こんな風に食事をしなくてはならないのだという事が悲しかった。じわじわと涙が出てきて、やがて溢れて止まらなくなった。ぐずぐず泣きながら食べたあの夕食は、私が初めて味わった孤独の味だった。
その後しばらくして大学で友達もできて、一緒に夕食を食べたりするようになったので、本当の孤独を味わう事はなくなった。でも仮に、あんな気持ちが大学生活の間ずっと続いていたらと思うとゾッとする。孤独は想像しているよりもずっと深く心を蝕む。
そう簡単に社会を変えられはしないかもしれないけれど、小さくてもいいから誰かの灯になるような場所を作りたい。