小学一年生になった三男の成長が著しい
末っ子の三男が一年生になり、3ヶ月が経った。
三男は甘えん坊で「できない、やってー」が口ぐせである。そんな三男が一年生。
長男・次男が小学校に入学したときは、それほど不安にならなかったが、三男は不安で不安で仕方がない。
45分もイスに座ってれんのかな
勉強はついていけるんかな
友達はできるんかな
学校からの帰り道は大丈夫なんかな
心配事を数えるとキリがないが、その中でもとくに心配なのが友だちができるかどうか、である。
三男は生後6ヶ月から保育所に通っているため、物心ついた頃から友達がいる。
なので自分で友達をつくったことがない。
最悪勉強ができなくても、友達がいて学校が楽しいと思ってくれればいい、と思っていた。
ところが私の心配をよそに、三男は毎日違う誰かと一緒に家に帰ってくるのである。
今日は誰と帰ってきた?と三男に尋ねると、「きょうは◯◯くん」、「きょうは◯◯さん」、「きょうはなまえわからん子」、「きょうは4ねんせいっていってた人」と三男。
性別も学年もバラバラ。名前も知らん。
何を話題にして帰ってくるんやろう…。
はじめはなぜ毎日違う子と帰ってくるのか、不思議に思っていた。
が、ある日ふと、
帰り道が恐いから、同じ小学校の子を見つけたら、誰にでも一緒に帰ろうって言ってんのかな!?、と閃いた!
三男にそう尋ねると、「うん!あるいてるこに、いっしょにかえろうっていう!」
登校は小5の長男と一緒にしているのだが、下校時刻が違うので、長男と下校はできない。
でも1人で下校するのは嫌で、下校途中の同じ小学校の子なら誰にでも声をかけているようだ。
すごいコミュニケーション能力!!!
長男、次男よりすごい。私よりもすごい。
私はあまり話をしたことがない人と15分も一緒に歩けない。そんなことをしようもんなら、頭の中が、なにか会話…なにか会話…なにか会話…なにか会話…、でいっぱいになってしまう。
三男には、頭が下がる思いだ。
三男は入学してからの3ヶ月で友達も沢山でき、宿題や時間割り、その他いろいろなことができるようになった。
子どもの成長を感じると、すごく嬉しい。
三男のことを心配していた私自身は、この3ヶ月でなにかができるようになったかなと思うと、何もなくて情けない。
先日、三男の下校を家で待っていた。
すると玄関のドアが開いたと同時に「おかあさぁぁぁぁん!!!!」と三男の叫び声が聞こえてくる。
慌てて玄関にいくと、三男の膝から血が出ていた。
下校途中に転んだようで「ゔえーーーーん!!」と大きい声で泣く三男。
三男は甘えん坊だが、滅多に泣かない。
久しぶりの泣く姿に驚いた。
「ゔぇーん!ゔぇーん!いたいよぅ、いたいよぅ、もうじんせいやりなおすー!じんせいやりなおしたいよぉー!あかちゃんからぁー!あかちゃんからやりなおすー!ゔぇーん!」
危うく吹き出すところだった。
6歳で?今人生やりなおしても多分あんまり変わらん。保育所に入所して小学校に入学することは決まってるし、せっかく最近色々なことができるようになったのになぁ。でもこけるたびに人生やりなおす世界だと人生やる気なくなるなぁ、嫌なことがあったらワザとこけてリセットすればいいけど、人生うまくいってたら、こけへんように細心の注意払わなあかんしなぁ、サッカーとか鬼ごっことかしたくてもできひんなぁ、それも最初の2〜3回繰り返したらもうなんのやる気もなくなって部屋でだらだら…………ちゃうちゃう!三男泣いてる!!
ただ足が痛くて泣いているだけなのかもしれないが、入学式からずっと頑張ってきた糸が切れたかのように泣いている三男。その姿を見て、まだこの世に生まれて6年しか経っていないのに、小さな身体で毎日頑張りすぎてるよなぁと思った。
慣れない環境で、毎日新しいことを学ぶことの連続で、重たいランドセルを背負って…。
私ならそんな環境、すごくストレスだろうなぁ。
「痛いね。すごい痛かったね。一人で起き上がって、家まで帰ってきて頑張ったね。三男は本当にすごいね。」と抱きしめて、キズの手当てをした。