全国福利厚生共済会のセミナー参加後の考察
2021年3月19日全国福利厚生共済会のセミナーに参加した。
参加した経緯は元彼女からの紹介です。
全国福利厚生共済会のセミナーということやMLMビジネスということは聞いていない状態で参加しました。MLMと知らない状態でセミナーを聴いたので、素直に聴けたと思います。
今、勧誘されている方や、既に会員になった方、長い文章ですが最後まで読んでみてください。きっと、何か「気づき」はあると思います。
私の思ったことを素直に純粋に書きますので辛辣な表現があります。気分を害される方もいらっしゃると思いますご了承ください。
全国福利厚生共済会とは、表向きは「個人向け福利厚生サービス」を会員に向けて提供している団体です。実態は「共済」という言葉で「相互扶助」「社会貢献」を前面にだしているが、実は単なるマルチビジネスを行っている団体です。
全国福利厚生共済会のプライムビジネスは連鎖販売取引です。
連鎖販売取引とは所謂マルチ商法と呼ばれるものです。
『連鎖販売取引=MLM=マルチ商法=ネットワークビジネス≒ねずみ講』
⇒⇒⇒『洗脳ビジネス』
【セミナー内容】
1.セミナー講師の自己紹介
2.福利厚生とは
3.全国福利厚生共済会とは
4.社会貢献しているよアピール
5.企業などに属さない個人に向けた福利厚生の意義
6.共済=相互扶助の考え方について
7.福利厚生サービスの内容の充実について
8.会員を増やすことでのスケールメリットの説明
9.現在の福利厚生サービスの主な内容
10.セミナー講師自身の福利厚生サービスの活用例
11.大本命のプライムビジネスについての説明
セミナーの本題に入る前にMLMにありがちな既に勧誘活動を行っている方々の武勇伝的なスピーチがありました。(登壇者3名くらいだったと思います)
セミナーの本編は講師の自己紹介を講師自身が行うところからスタートします。まぁ、こんなものは普通のセミナーであれば司会がさらっとする程度の事なのに、自分のことを熱く語っておられ、長くてどうでもいい話でした。早く本題に入ってくれよと思っていました。マルチビジネスでのセミナーでのあるあるだと思います。
元プロゴルファーで梅田にゴルフ教室?を2つくらい経営しているらしいです。
自己紹介の後、全国福利厚生共済会という団体について話されます。
全国福利厚生共済会は「一般財団法人」という法人組織であり、営利団体ではないため利益を追求しているわけではないということや、「相互扶助」という形で「個人向け福利厚生」を広める活動、そして福祉車両の寄付や外国に学校を建てるなどの「社会貢献」をしていると説明しておりました。
寄付?? 相互扶助で共済という形で会員を集めているうえ、利益を出さない団体で、どうやって「寄付」の資金が生まれてくるのか私には理解できませんした。
もしや、会員の会費?? そうであれば、それって、共済じゃない!私の会費で勝手に寄付しないでよ!って思いますよね。
恐らく会員から集めた会費から「寄付」して社会貢献しているわけでしょ?
「個人向け福利厚生共済」は会員同士の掛け金から成り立っている「相互扶助」の団体って言ってましたよね。なぜ、会員の相互扶助の為の会費から寄付しているのか全くの「謎」です。もしかして、会費からじゃなく、別の所からの資金? じゃあ、どこから「寄付」するお金が生まれてくるのだろうか???
そして、一連の社会貢献しているアピールの後に、「個人向け福利厚生」を広めることについて、熱く語っておられましたが、何もピンとこない! とにかく高いし、サービスがクソすぎて本当に広める気があるのか「謎」な説明をしておられました。
そして、やたらとスケールメリットを強調し会員を増やすことのメリットを説明しておりましたが、今現在既に21万人もの会員がいるにもかかわらず、サービス内容がクソなうえに、会員が〇〇万人になれば、〇〇な事が実現できる等の具体的な説明は一切なく、全くビジョンの見えない説明でした。
≪≪≪ちなみに、講師の方の話し方や説明はとても上手でした。しかし、内容がなさ過ぎて聞いていてつまらないんですよw 具体的なビジョンや目標のない将来像を講師自体が「妄信」しているのか、もしくは、聴衆を洗脳しようとしているのかとしか思えない内容でw 話し方講座した方が良いよってくらい、話すのは上手いんですけどねw だから、洗脳される人がいるのかも知れませんがw≫≫≫
私見としては、既に21万人の会員がいる福利厚生団体なら、もっとまともなサービス提供できるだろうと思っています。
そして、セミナー後に会員の方たちとたくさんお話させていただいたところ、このサービスを一般公開すると言うのです。
そこで、
「いつ一般公開するの?」
と聞いてみましたが、
誰も答えられませんでした。
≪≪≪いつ一般公開するんだよ! 会員が何万人集まったら公開するの? それとも2022年に公開する目標があって頑張ってるの?って聞いても誰も分からないとのこと。
それ、あなたたち「洗脳」されてるだけやん!ミーティングで「洗脳」されてるんやろ! 「妄信」してるだけやんw って思いました。≫≫≫
その後、福利厚生サービスの内容と利用例を話されておりました。
【福利厚生サービス内容の例】
・出産祝い 1万円ギフトカード(1年未満の会員)
3万円ギフトカード(1年以上の会員)
※その他、3歳祝い、小学校入学、結婚祝い等がございます
・健康診断支援 ・在宅福祉用具レンタル利用料補助
・個人賠償保険 ・全厚済モール ・電気料金割引 etc・・・
※詳しくは全国福利厚生共済会のホームページをご覧ください。
そしてここからが、このセミナーの一番伝えたいところです。
そうです。『マルチビジネスへの勧誘』です!
全国福利厚生共済会にはサービス利用の会員とビジネス会員の2つの会員で成り立っております。ビジネス会員はプライム倶楽部というものに加入した会員です。
サービス利用会員 月額会費 2800円
ビジネス会員(プライム倶楽部) 月額会費 4000円
プライム倶楽部のプライムビジネスというものは、連鎖販売取引と言われるもので、所謂「マルチ商法」です。簡単にいうと勧誘洗脳ビジネスですね。
私がこのセミナーを聴いた直後に思ったことは、「何が相互扶助やねん。マルチビジネスする団体やんけ。クソやなぁ。しかも、報酬の財源って自分らが払った会費やろ。アホちゃうか。」でした。その後自宅で色々と考察した結果、まったくもって「マルチビジネス」に力を入れて、福利厚生を広めることは二の次だと確信しました。
このビジネスはマルチ商法ですので、紹介したら紹介料というコミッションや紹介した人が紹介すると、それも自分のコミッションになるといったような感じのものです。※MLM(マルチ商法)についてはweb等で調べてみてください。
で、私が次に疑問を持ったのは、報酬の説明の時に、ビジネス会員(以後P会員)の勧誘に成功すると1人あたり1ポイントを付加。サービス会員(以後K会員)の勧誘に成功すると1人あたり0.5ポイントを付加。と説明されていた点です。
その時の私の感想は・・・
「えーーーー!? サービス会員も報酬の対象になってるの? 相互扶助ちゃうやん! 共済ちゃうやん! 共済を名乗るなよ!!! マジでクソやなぁ。これ完全にマルチしたいだけの団体やん!福利厚生広めるのが目的じゃなくってマルチ広めて運営委託してる会社儲けさせたいだけやろ!!!!」でした。
P会員1ポイント、K会員0.5ポイントから考えると、
プライム倶楽部の報酬の対象となる財源の内訳は下記のようになると推測します。
P会員会費 月額4000円(マルチビジネス会員)
(内訳) プライムビジネスへの財源 2400円
運営費、福利厚生サービス、雑費の合計 1600円
K会員会費 月額2800円(サービスのみ会員)
(内訳) プライムビジネスへの財源 1200円
運営費、福利厚生サービス、雑費の合計 1600円
※内訳の金額はビジネス報酬のポイントから推測したものです。
K会員がこの事実を知ると、『なんでサービス受けるだけで加入したのに会費に報酬分が含まれてるんや?共済ちゃうんかいな?相互扶助やったんとちゃうのん?P会員の懐にオレたちの会費から報酬が入っていくわけやろ? 共済ちゃうやん!しかもほぼほぼ会費の半分がP会員の報酬って。。。 クソが!!』と思うと思います。
※どこの省庁にも管理監督されていない野良共済いや似非共済かな?いやいや自称共済やw
もし仮に「共済」として、本当に「個人向け福利厚生サービス」を広めることが目的であるならば、
月額1600円+「募集に関わる費用」
で出来るということです。 このようなことから、
この団体は福利厚生を広めることではなく、マルチビジネスで会員を集め運営委託先「日本共済株式会社」にお金儲けさせる団体だと推測しますw
会員が集まれば集まるほど、「日本共済株式会社」は儲かりますからね。
ちなみに、「全国福利厚生共済会」と「日本共済株式会社」は同じ建物に同居しています。代表の名前の姓も同じ。恐らく同族w
※プライムビジネスの報酬体系等は、他のweb等に詳しく説明されている方がいらっしゃるのでそちらを参考にしてください。
結論、
「この団体は福利厚生を広めたいわけじゃない。マルチビジネスを広めたい団体。結局、運営委託先が儲かる仕組みを作っているだけ」
会費が安いのでMLMとしては入り口が広く加入しやすい。その反面、一度加入してしまうと、会費が安い点と家族友人知人を巻き込んでしまうため、退会が難しくなります。入り口が広く出口が狭い、よく考えられたマルチビジネスです。安易に加入してセミナーやミーティングに出席するように促され、出席しているうちに洗脳されてしまいます。
一度入会したら抜けられない蟻地獄。。。。怖い
「MLM所謂ネットワークビジネスは、洗脳ビジネス。この団体の勧誘方法や勧誘員の言動、ミーティングやセミナー参加を勧める事など含めて、典型的なマルチの手法。マルチビジネス団体と認定します」
セミナー後に勧誘員から聞いた話↓↓↓
このサービスはマルチ商法なのでクーリングオフが可能です。そして、実際にクーリングオフをした人がいるらしいです。その時の会員同士の会話が、『14000円(入会金10000円含む)くらいで通常退会じゃなくって、クーリングオフするなんて、あいつケチや』と言われていたらしいです。その時に、私は思いました。『こいつらクソや』と。。。
洗脳されているためなのか、「人」を「お金」としか見れなくなっています。
最後に、
私は今回の勧誘で大切な人、元恋人でもあり、元同僚でもあり、友人でもあった人との縁が切れました。とても残念な経験となったし、自分と向き合う機会となりました。そして、マルチビジネスについて調べ、マルチビジネスがどういったものかを知ることにもなりました。
私のマルチビジネスの印象について最後に書いておきます。
「マルチビジネスとは」
マルチビジネスに勧誘されると、普通は「縁を切ろう」とか「洗脳を解いてやろう」とか「少し距離を置こう」とか様々な反応があると思う。
なかには「そんなに儲かるならやってみよう!」と思う人もいるかと思うが。
いずれにしても、ほとんどの人はマイナスの印象があるビジネスシステムだと思う。そして、その通りだと思う。
私自身も、元彼女からの勧誘であったので、はじめは「元彼女に協力したい」という気持ちがあった。でも、あまりにもセミナーの内容がクソやったことと、この団体がやってることに1ミリの魅力も感じなかったのでお断り出来た。しかし、一歩間違えれば、かなり信頼していた人からの紹介だったので参加していたと思う。
ここに勧誘ビジネスの問題が発生してくると思う。
人の感情を利用しているという点に。
これは「紹介者」を悪と言っているわけではありません。
「連鎖販売取引」自体に欠陥があると言っているのです。
「連鎖販売取引」所謂マルチ商法を利用している団体自体が社会害悪。
勧誘員(紹介者)はある意味被害者です。
信頼している人から誘われると、「この人のいう事なら信頼できる!」と思ってしまう。
でも、実際は連鎖販売取引であり、所謂マルチ商法。
利益を出せるのは恐らく会員の1割にも満たないと思う。
勧誘員からの説明では、ゴールドメンバー以上の人は1%とのこと。
この事実って加入する段階では判断がつかない事が多い。だから、問題になると思う。加入しても断っても、お互いの人間関係に何らかの影響を与えることは確実です。もし加入すると、利害関係のない人間関係から利害関係のある人間関係に変わります。加入しなくても、お互いに今までなかった感情が生まれてくることは確実です。
次に、勧誘する側の事ですが、勧誘する側の人にはいろんなタイプがいると思います。
勧誘員タイプ① 友人知人をただの金づると思っている腹黒い人
勧誘員タイプ② 本当にサービスやビジネスに魅力を感じて誘ってくる人
勧誘員タイプ③ タイプ②を経験しその後タイプ①になる人
タイプ①は洗脳しようと思っている側の人で、もともと人を利用しようとしているので問題外ですが、タイプ②の人は、自分が洗脳されたことに気付き「退会」する人と、洗脳されたことに気付き、それを逆手にとって、タイプ①の側になって活動する人に別れてくると思う。
いずれにしても、このMLM(マルチビジネス)というものは、欠陥ビジネスであり人間関係を壊しかねない上に、儲けられる人は極僅かというどうしようもない社会害悪であると思いました。儲かる確率は低く、「人」と「信頼」を失う確率は高いシステムです。
誘う側も誘われる側も、MLMに関わったがために、経験しなくてよい事を経験してしまいます。
MLM問題を調べるうちに、MLMにハマる人が悪いのではなく、そういったシステムを採用している団体が悪いと思うようになりました。
今なお、ご家族や近しい人がMLMにハマって大変な思いをしている人が大勢いると思います。
もしこれから全国福利厚生共済会に加入しようか迷われている人がいるのならば、会費が安いとか付き合いでといった安易な考えで加入するのは辞めておいた方が良いと思います。
マルチビジネスは洗脳することで会員を増やすシステムです。
安易に加入すると、気づかない間に「洗脳」されます。そして、知人友人を巻き込んでいきます。
「洗脳」に気付くまでは、抜け出すことはできません。「洗脳」に気付けば、家族知人友人を巻き込んだことに罪悪感を感じるでしょう。仮に成功したとしても、恐らく虚しさがずっと付きまとうと思います。
このようなビジネスには近づかない。
これが私の結論です。
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