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ピラティスの資格を取っても、見るポイントやキューイングが、ちっともわからない指導者へ②

ピラティスインストラクターが
生徒の小さな変化をわかるための
5つのコツをこのノートで伝えていきます。

はじめに

最近は、ピラティスインストラクター
の数もだいぶ多くなってきました。

ピラティスを教える養成スクールが多くなって
きたためです。

ヨガインストラクターの数は
ヨガを習う生徒数よりも
多いと言われてきた昨今。

ピラティスインストラクターも
そうなる日が近いかも。

そのような情勢の中、
選ばれるピラティスインストラクター
とはどんな人でしょうか?

著名人がピラティスを教えたり
SNSのインフルエンサーが
ピラティスを指導していれば、
生徒はおそらく簡単に集まるでしょう。

でも筆者のような
一般人のインストラクターが
選ばれるようになるためには、
万人にとって有名になる必要はありません。

目の前の生徒にとっての
一流(プロ・専門家)であればいいのです。

「ピラティスの資格は取ったけど、どう指導すればいい?」
「レッスンではいつも同じキューイングを使ってる」
「動きが違うことはわかるけどどこから修正すれば良い?」
「キューイングがぎこちない」
など

ピラティスインストラクター
成ったばかりの人に多い悩みです。

そして、決して安くないお金や
貴重な時間を投資して学んだピラティス。

初めが上手くいかず、
挫折しインストラクターの活動を
ほとんどしていない人をたくさん見ます。

最初の段階が上手くいけば、
→自信がつく
→いろいろなことに挑戦できる
→生徒が増える
→また新しいことを取り入れる
→生徒が喜ぶ

とインストラクターも生徒も
Win -Winな結果が得られます。

ではどうすればいいか?
それは、生徒の小さな変化に気がついて
あげることです。

生徒の変化はちょっとしたことです。
スクールで習ったように
「こういう人にはこれで効果が出る」
と言われたことも、実際の現場では
ほんの些細な変化くらいしかありません。

スクールでは、守られた環境で
ある種の洗脳が起こっていますので、
ピラティスの変化がすごく効果のあるように
見られますが、忖度に多分にありまうので
とても変化を感じてしまいます。

しかし、実際はほんの些細な変化なのです。
この変化を見極めることができなければ
あなたのピラティス指導者としてのキャリア
は伸び悩むでしょう。

諦めずに、ここで学んでいきましょう。
今からたった5つのコツをお話しします。


1.  原理原則

「ピラティスは頭を使うエクササイズ」
とよく聞きます。

おそらくそれは、
創始者のジョセフ・ピラティスが
作ったピラティスの原理原則の
せいかもしれません。

しかしピラティスはこの原理原則
がないとピラティスではありません。

ヨガも
筋トレも
その他の運動も
ピラティスの原理原則
つまりピラティスマインドを忘れなければ
全てピラティスになるのです。

原理原則は
変わらないもの
不変です。

だからこそ
場所や人種、環境が
年代全てに人に
使えるのです。

それは概念であり
目的であり手段です。

全てがこの原理原則に
包括されています。

ピラティスができたのは、
今から100年前

ヨガに比べると
歴史はまだまだ浅いですが、
100年も残っていると
考えれば、すごいと思います。

ピラティスが残り続けているのは
この原理原則が生きているからです。

筆者を含めた多くインストラクターは
いつも目新しいものを求めています。

筆者も常に
新しいエクササイズ、目新しい道具
最新の知見など
新しい=正しいと勘違いし、
この原理原則は忘れがちです。

でも迷ったらこの原理原則に立ち返る
ことを意識して見てください。
あなたのピラティスや指導法が
見違えるほど上達します。

ピラティスには6つの基本となる原則が
あり、エクササイズを行うにあたり
その質を決定する大きな要素としています。

ピラティスの原理原則
・Concentration
・Breathing
・Centre/Core
・Control /Coordination
・Flow
・Precision

・Concentration
コンセントレーション(集中力)は、
ピラティスを一番体現しているかもしれません。
インストラクターの指導・誘導、説明だけでなく
自分の体が今どういった状況で、どう変化していくのか
に集中することの大切さを伝えてくれている原理原則です。

・Breathing
どの運動でもそうですが、
呼吸の大事ではいうまでも
ありません。

私たち人間や地球上の生き物は
呼吸をしないと生きてはいけない
からです。

呼吸は血液循環をはじめ、生命の源
自律神経の調整など体の中の多くの
変化を引き起こします。
呼吸の大切さを教えてくれている原理原則です。

・Centre/Core
センター・コアは体の中心を表している言葉ですが、
もちろん解剖学的な視点でのみ語っているのでは
ありません。
ピラティス氏が「PowerHouse」と名付けた場所は
腹部・骨盤帯で正しい姿勢や動きには必要不可欠なもの
としています。しかしコアができることで
精神的にも目に見えないエネルギー的な
要素も含めていると筆者は考えています。
centore/coreの重要性を伝えてくれている原理原則です。

_・Control /Coordination
コントロール・コーディネーションは、
常に体のコントロールと協調的な動きを求めています。
筋トレなどを異なり、日常生活は一つの筋肉を集中して
使ったりすることはまずありません。
また体を意識せず突発的に動くこと=無意識の行動は
体を痛めることに繋がります。
体全体を協調的に動かす、しかもより丁寧に論理的に
動かすことの大切さを説いている原理原則です。

・Flow
フローは流れるような行動・動きのことです。
軍隊や筋トレのような直線的な動きではなく
魚の泳ぐ姿や動物の走る姿みたいに
螺旋や曲線的な滑らかな動きをイメージしてください。
滑らかで、よりダイナミックな動きを指しています。
動作の一つ一つ、関節の一つ一つ、筋肉の繋がりを
意識した全てを連動させた動きの大切さを語る原理原則です。

・Precision
プリシジョンは正確性の大切さを説いています。
正確なアライメント、適切な運動開始の姿勢(ファーストポジション)
正確な運動の軌跡を通ることで、体への負担を減らし、
体の機能向上を図ります。
力みや体の不合理的な動きは、ケガや体の負担に繋がります。
量より質を重要視する大事さを説いている原理原則です。

話を聞いていると、
この原理原則はピラティスだけに
止まらないことにお気づきかと思います。

他のどんな運動やスポーツ
筋トレやヨガでも
この原理原則は
非常に有効です。


2. 解剖生理学を理解する

あなたがスクールで学んだ解剖学は
ほとんど筋肉や骨のことではないでしょうか?

しかもピラティスのエクササイズに関わるような
有名な筋肉だけだと思います。

生理学って何?
筆者のセミナーではよく聞かれる質問です。

筆者のような理学療法士などコメディカルで
あれば、初学年に習う必須の知識です。

看護だろうと柔道整復師だろうと薬剤師だろうと
臨床検査技師だろうと皆さん絶対、解剖生理学を
学んでいます。

それはなぜか?
体に関しての基礎だからです。
これを元に医学的な知識を積み重ねています。

それをピラティスインストラクターは
とても短い時間で解剖学の一側面しか学んでいません。
特に神経や反射、脳の話は運動を学習するにあたっては
絶対必要な知識です。

筋肉や骨の知識だけでは
クライアント、生徒の望む未来は
得ることはできません。

医師やコメディカルのようにまで
解剖生理学を深く学ぶ必要はありませんが
広く浅く学ぶべきです。

体を動かすことで色々な場所に影響を及ぼします。
例えば、腕を持ち上げるだけで体の骨、筋肉、脳、神経、感覚など
様々なところが動いています。

どのような構造・機能が体に備わっているか
解剖生理学の範囲だけでお話しすると、

1.呼吸
2.循環
3.消化
4.筋肉・骨
5.皮膚
6.感覚・神経
7. 脳・脊髄
8.ホルモン(内分泌)
9.自律神経
10.小便・大便(泌尿器)
11.生殖
12.免疫

の12分野に分けることができます。

これらの構造・機能は一つ一つが
独立しているようで密接につながり、
お互いの機能を補完または高め合っています。

このことを理解すると
生徒の小さな変化がわかりやすくなります。

解剖生理学の話はとても長くなので
興味がある方はこちら↓
coming soon


3.経験値をためる

失敗を繰り返すことで
経験値をためていきましょう。

最初からうまくは誰にでもできません。
失敗と思わず、テストをしているだけです。

経験値を貯めていくと、
得意不得意が見えてきて
自分がなんの専門家か立場をはっきりします。

そして、できることとできないことを
はっきり区別することができるようになります。
得意な場所で行動を行えば良いのです。


4.ピラティス以外の時の行動を観察する

動きの癖は
ピラティス時以外でも
出ています。

日々の立ち方、姿勢、歩き方
に注意を向けていきましょう。

入り口に入ってきた時は
どんな姿勢ですか?
表情はどうですか?

目に見える情報は
生徒やクライアントの状態を物語って
います。

よくよく観察してください。
その状態はピラティスにも出ています。


5.少しの変化を口に出して答え合わせをする

変化に気づいたり、違和感がある時は
積極的にクライアントに伝えて
答え合わせをしてください。

時には、クライアント自身も自分の問題が
わかってない時もありますが、
気になったことを伝えてください。

まとめ

この5つのコツを実践したからといって
すぐには身につきません。
しかし、見る視点が増えるだけで
できることが増えます。

見る視点を増やすには
解剖生理学の知識が必要です↓
coming soon

ぜひ5つのコツを試して
見てください。

今日はここまで

もう諦めない。ここで学ぶ!

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小さな行動を起こすことが大きな目的につながります。
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