躁鬱日記 映画鑑賞
神崎りんねと申します。
先日、今 敏 生誕祭にて大好きな映画「パプリカ」を観ました。
自宅のテレビで何度か視聴したことはありますが、今 敏作品の中で一番と言えるほどに劇場で観たかった「パプリカ」をついに鑑賞することができました。
あまりにも人気のため、即座にチケットを取ったつもりでしたがかなり座席が埋まっており、前方の席になってしまったので正直なところ首が疲れてしまいましたが、映画館のシーンになったとき思わず振り返ってしまいたくなったりと臨場感があったので、前方の席も悪くないのかもしれません。
大切なハイヒール
「MAYLA」というメーカーがあります。
度々アニメなどの作品とコラボしてハイヒールやアクセサリーを出しているメーカーです。
画像ではテーブルに置いてしまっていますが、一度も履いていない状態なのでお許しくださいね。
こちらをお迎えした時、劇場で「パプリカ」を観る時に、その間だけ履くことが夢でした。
ほんの一瞬のことですが、絶対に汚れないよう靴底に養生テープを貼り、ゆっくり歩いてとても丁重に扱いました。
ショートブーツやヒールの高いローファーはよく履きますが、パンプス型のハイヒールにはあまり慣れていなかったのでとてもぎこちなかったことでしょう。
鑑賞中も少し足元が気になったけど、このハイヒールと底抜けに明るい悪夢を共にできたのが何より嬉しかったのです。
帰宅してからというものの、家に到着した時点でかなり遅い時間にはなっていたのですが、一緒に観た家族と3時過ぎまで「パプリカ」の話をしていました。
あれからしばらく経ちましたが、今でもぽつりぽつりと「パプリカ」の話をすることがあります。
今回一緒に観た家族も2度ほどスマホで視聴したことはあったようですが、やはりスクリーンで観る迫力、桁違いの音響の良さ、そして「パプリカ」の世界観を如実に表した平沢進の楽曲、全てが琴線に触れたようでした。
匂いすら感じたと言っていました。
初めて見た「パプリカ」
最初に観たのはいつ頃だったか正直なところ曖昧ではあるのですが、成人するしばらく前だったと記憶しています。
きっかけは近所のTSUTAYAで印象的なパッケージのDVDを見かけたこと。
そして、インターネットで「パプリカ」と映画を観ると気が狂ってしまうと囁かれていたこと。
ドグラ・マグラみたいな言われ方をしていましたね。
それから、大好きな「我々だ」のグルッペンが平沢進の楽曲をこよなく愛しており、「第二次世界大戦の主役は我々だ!」という動画に「パプリカ」の曲が使われているという情報。
様々な偶然が重なった結果の鑑賞でしたが、そのころは感性が未熟だったのかなかなか理解するのが難しいものでした。
年を重ねて2度、3度と鑑賞し、今やっと全体像がはっきり見えたような感覚を得られました。
何度観ても発見が得られる映画で、今後の人生でも何度も繰り返し鑑賞することになるでしょう。
ライフステージが変化したその先、年齢の十の位が増えた時、あの悪夢がどのように私の目に映るのか、楽しみで仕方がありません。