神社にフン

 毎日、パンパンしに行く神社の大鈴のちょうど下あたりに、動物のフンがあった。すでに、誰か踏んでしまったあともあった。私はちょうど、その時備えがなくて、フンを片付けられなかった。
 こういう時どうするんだろう。神社の人が掃除してくれるのかなー。と思いつつ帰り道を歩いていると、ビニール袋を拾うことができた。そこで引き返して、掃除しに行くことにした。
 神社に戻ると、ほかの人が、なにやら、ビニール袋やティッシュなどで、掃除をしようとしている。少し離れたところで見ていると、確かに、フンを片付けた。
 私は一歩出遅れてしまった。こんなことがあるというか、フンにでくわしたのもたまたま、ビニール袋を拾ったのもたまたま、私より数分早く片付けた人がいたのもたまたま。これだけたまたまが続くんだー。そもそも大鈴のしたにフンをした動物さんもたまたまというか、そこにするか―。
 これは何を意味しているのだろう。
 似たようなことがもう一つあった。道にお守りが落ちていた。どうしたものかと思って、道端によけて置いておいた。ネットで調べると、私のやり方も悪くはない作法のようだ。
 落とした人に返すことがとても難しいので、どうしようかと思った。神社に持って行くという方法もあるらしい。神社に持って行こうと思って、再び、お守りの道に行くと、お守りはなくなっていた。誰かが神社に持っていてくれたのだろうか。大風で飛ばされて見えなくなったのだろうか。
 この件も、謎のまま終焉を迎えてしまった。
 私はどうすればよかったのだろうか。

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柴田英寿
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