犬について②
前回 話した嫉妬深いおばあワンの日常の話。彼女はとても食いしん坊である。キッチンには低いフェンスをつけて彼女が入れないようにしている。
キッチンに誰か(まあだいたい夫か私だが…)いたら 必ず彼女もフェンスの外側にいる。いつも何かもらえるとは限らない。でも 絶対にいる。 猫たちに薬をのませる時なども 必ず聞きつけて走ってくる。薬だから、と言っても通用しない。彼女は薬も肉だと思っている。どんなに眠っていようとも 音をたてないように準備しようとも必ずバレてしまう。最近は年老いて時々家族の帰宅にさえ気づかないで眠っている事もあるのに食べ物に対する執着はすごい。まあ 食べる、という事は、生きる事に直結するから無理もないが。御歳17歳。歯がほとんどない彼女に柔らかい食事やおやつをせっせと準備する夫。まだまだ元気で暮らしてほしい。