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夫と私について

まだ若かった頃、夫は非常に嫉妬深い人でした。私の過去など全ての事に嫉妬している感じをだしていて、またそれが愛ゆえだと信じて疑わない人でした。ところが夫は 自分の事は棚に上げるタイプで、全国に出張がちだったこともあり 行く先々の土地にそれぞれの女がいる、という昭和の昼ドラに出てくる夫みたいな感じでした。その女遊び、と言われるものは常にあり、若かった私は 子供もいて まだ彼の事がなんか好きだったこともあり なんとなく一緒にいたわけです。しかし子供も大人になり、私も大人になり 笑 なぜ、この男と一緒にいるのだ?と きちんと考えるようになると よくわからなくなるのです。同時に子供たちも なぜ こんな男と結婚したのか?を問うようになるのです。。笑  しかしながら子供たちにとっては わりといい父親だったように思います。笑 父子としては今も仲良くやっています。

今までの浮気関連で まあいいか、と常に何度となく許してしまっていた私ですが、ある日 限界がきます。それは わりと最近の事ですが もう慣れっこになっていたはずの女性関係の話をきっかけに 夫に対してというより 自分が今まで夫を許してきた事は間違っていたのではないか、と思ってしまったのです。それは私の人生を全て否定する事になってしまいます。そうなると この30数年のすべてが 虚しい気がしてきます。その気持ちを夫にぶつけ 私が もうあなたなど どうでもいい、という事を告げたなら、急に夫も我にかえり妻を大切にしなければ、と思うようです。今さら本当に遅いですけどね 笑  しかしながら、彼は今後の人生は私の幸せだけを考えます、などと言ってしまっておりました。。笑 この先の人生、そう長くはないでしょうが。 しかし まあ彼がそう思うなら、やれるだけのことは やってもらいましょうか、などと思ってしまいます。笑  若い頃の恨みを晴らす、というのもいいでしょう。笑  まあ実際は恨みだけではない心のひだがあるので 成り立つわけですけども。。もう、こうなったら あとは 残りの人生 私のために 出来る事を全てやってもらうだけです。それが夫の人生の納得のためにも よい事のような気もします。(夫の人生を納得させるのも ちょっと癪ですけれども…)なので 私は夫のために できるだけ態度を大きくして過ごしております。私は夫の事を今も まあまあ好きですが、いなきゃいないでいい、と思っています。人生の折り返し地点は すでに もう とっくに過ぎたので今後は彼に関係なく自分の人生を生きなければ、と思っているのです。そして願わくば夫より少し先に死んで、「ほんとに悪かった、もっと大切にすればよかった」と後悔するがよい、と思っています。。

現在の夫と私の関係は、と言うと、いろんなことを気楽に話せる同居人となっています。。よその夫婦もそうなのかもしれませんが、なんだか すでに枯れた関係です。笑  お互いの親の面倒も ふたりで かなり見ています。。日頃どんなに変な格好をしていても平気です。一緒に買い物や散歩、旅に出かけたりもします。すでに老夫婦となり、図々しくなった私にとって今は人生の中でもわりといい時代なのだ、と思っています。あとは予定通り夫より先に死ぬだけですね。笑

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