後遺症と台風のせい

何だかずっと冴えない。
先月の中頃、コロナになってからというもの頭が冴えない。
身体も冴えないが頭はもっと冴えない。

冴えないと言っても仕事はやらねばならないので仕方なく行くのだが、今年の春から人事が大幅に変わったこともあり、とにかくストレスが多い。

新人教育は昔から得意な方だった。
人に何かを教える時、自分ならこんなふうに教わりたい、最初にここをもっと詳しく理解していたならこんなに悩まなくて済んだのに、と思うことを丁寧に伝えればいいのだ。

自分がして欲しいことをすればいい。それは長年接客業に従事していることで培われたスキルのようなものも役立っていると思う。
だから、新しいスタッフが入った時は気遣いながらもやる気やモチベを上げてもらうよう、褒めて宥めて励ましながらうまくやってきた。自分で言うのも何だけど、仕事を教えるのは上手い方だ。

と、思っていた。
ところがどっこい、この春から入った新人には全く通用しなかった。
それはなぜかというと、新人は妙齢のキャリア女子だったからだ。
いや、こんなふうに書くと非常にまずい。それこそ何たらハラスメントになってしまうじゃないか。言っときますけど私も立派な妙齢女子ですからね。

しかし。
やはり年齢というのは新しいことを始めるにあたって高いハードルをもたらすことも事実なのだ。
とにかく忘れる。
何回同じことを教えても、秒で忘れている。
何なら忘れていることも忘れる。
だから毎回、さも初めてのようなていで私の言うことをメモ書きしている。

あのね、この作業何回もやってるよね？
だからさ、さっき言ったじゃん。

イライライライラ・・・・。

もちろん、そんなことは言いません。口には出さずに心の中で呟きます。

まぁ、人によるんだろうけどさ。
一度で理解して、2回目からはさっさと自分で動いてくれる人もいます。
しかもその人の方が年齢は上なんです。だからさ、年齢じゃないのよね。

何を言っているのか自分でもわからんようになっているな。
とにかく、モヤモヤしてずっと頭がすっきりしません。
それなのにやらねばいけないことが次から次へと押し寄せます。

疲れる。
とても疲れている。
コロナになってからというもの、非常に疲れやすく、そして根気がない。
そして後遺症の一つと思うが、疲れると咳が出る。
喘息のように止まらなくなる。アレルギーみたいになってしまっているのだ。

ストレスが多いからか、眠りも浅い。
安定剤だけではやはりグッスリ朝までとはいかない。途中3回、目が覚める。
なので何かいいものはないかと調べたところ、「質の高い睡眠」のためのサプリを見つけた。ついでに免疫機能も向上させるらしい。
今流行りの“腸内環境を整える“というやつね。
ドリンクや錠剤や粉状など、色々あるのを片っ端から試している。
一番飲みやすいものでないと、続かないからね。そして続けるためにはお値段も大事。

質の高い睡眠のためにサプリを飲み、しんどい体を引きずって仕事をしていると人生って何なの？という大きな壁にぶち当たる。

この世からストレスは無くならない。きっと。
ネガティブなことは山積みだ。
だからと言ってグズグズと悩んでいるのは性に合わないのでとりあえず推しに助けてもらったりして凌いでいる。

そういえば、コロナってからというもの、食欲も減退している。
食べないと痩せてしまうので必死で作って食べてはいるが、美味しくない。
後遺症による味覚障害もあるんだよな。何も食べたいと思わない。
これはいかん。このままでは倒れてしまう。
お腹がぐーと鳴ったら「あ、お腹空いてるんだ」と気づいて何か食べるようにしているが、鳴らなかったらずっと食べないかもしれない。
それほどにコロナってからというもの、調子が出ないのだ。

新人教育も頭打ちなので自分の限界というものをひしひしと感じているし、もう本当に満身創痍なのです。

珍しく泣き言を書いているな。
でも、こうして心に溜まった澱をしっかりと見つめて掻き出して掃除することはとても大事なことなのだ。
自分が今どう感じているか、何に心を痛めているか、しんどいと感じているかを言語化することで今いる状況を客観視する。そして「仕方ない」と諦めることも大事だし、「まだやれることはある」と再確認することも大事。

わかっちゃいるけど出来ないことを無理して頑張るには、心も身体も万全ではなさすぎるのだ。
それを自覚するだけでも、ちょっとは気持ちが軽くなる気がする。
気がするだけだけどさ。

今日もご飯にスーパーフードをパラパラとふりかけ、安眠サプリを飲んで心穏やかに一日を終えよう。
明日は今日よりきっと少しは良くなると信じて。

マジで弱ってるな、わし。大丈夫か？
これもコロナの後遺症と台風による自律神経の乱れのせいだ。
外は大荒れのお天気。

早く涼しい秋がやってきますように。

おしまい。