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第13回『大人相談会』/「褒め称え合おう」part 3

今回で3回目のこのテーマ、さらにメンバーを変えて、皆さんの自慢をじっくり聴かせていただきました。

世代も性別も生活や仕事も様々な「大人相談会」メンバーたちは、それぞれの独自の世界観を持っていて、毎回本当に色んなお話を聞くことができます。

大人としての責任を果たすため、仕事や生活の中でやらなければならない事はてんこ盛りにあります。そんな中で「自慢」できることといったら、やはりどれだけ頑張っているかを自画自賛したい、という気持ちは痛いほど良くわかります。

介護のため、頻繁に遠く離れたご実家に通われているという方のお話は、誰もが身につまされることですが、ご自分の苦労話はともかく、ご高齢のお父様が、体の不自由なお母様の介護だけでなく、家事やお料理など生活の事を、年を重ねたのちに習得されたことに対して尊敬の念を持つ、とおっしゃるのがとても印象的でした。遠距離を飛行機で通うだけでも大変なことなのに、お父様の話にしっかりと耳を傾け、話し相手になり、心のケアまでなさっている。更に、今の状況下に置かれたお父様に尊敬の念を抱くというのは本当に素晴らしいことだなぁと敬服しました。思わず拍手喝采です。


子育て真っ最中の方のお話は、私にとっては羨ましい限りで、もはや「イクメン」などという言葉は死語なのだとよくわかりました。男性も家事や育児に積極的に携わるというのは今の時代には当たり前のようです。役割分担をするのではなく、いつでもなんでもできるように、日頃からしっかりと家事や子育てに関わっておられます。「妻が疲れているな、と思った時は自分が率先してやることで休ませてあげたい」などと、当たり前に自然と言えるなんて、昭和の古い夫婦像をガチに体験してきた私にとってはちょっとショッキングでもありました。まぁ、時代に関係なく、できる人はできるんだろうと思いますが。いやはや本当に羨ましいです。間違いなく賞賛に値します。


自分の時間が持てる、少し余裕の出てきた大人は、趣味の時間を充実させているようです。ある人は子供の頃に習っていたピアノに再チャレンジしているのだとか。いいですね。子供の頃はやらされてる感満載の習い事も、大人になると「またやってみたい」と思えるようになる。子供の頃には味わえなかった楽しさを、大人になった今だからこそ、じっくりと味わえるなんて、素晴らしいですね。子供の頃に習っていたクラシックとは違うポップスなど、今の自分が心から楽しめる好きな曲を練習していると聞いてワクワクしてしまいます。そう、本来習い事とは「must」ではなく「want」でやるからこそ、楽しいし上達も早いもの。そして手応えがあるとまたやる気が起きる。もう、好循環しかないですよね。大人の手習い、私も始めたくなりました。


こうなると「褒められること」って “頑張ってること” だけじゃない気がしてきました。自分の「好き」を能動的に生活に取り入れていると、おのずと “生活の質” が上がってきます。するとそれは充実感に変わり、日々が輝いてくる。それって十分 “自慢” に値すると思います。

チョコレートが好き、ワインが好き、本が好き、スポーツが好き、仕事が好き。それらをどんな形でどんな割合でどんな風に生活に組み込んでいくのか。皆さんのお話を聴きながら、「楽しんでいる人って最強だな!」と思いました。

日々の様々なストレスは無くすことはできませんが、それらと上手に付き合っていくためにも、そして自分のメンタルコントロールのためにも、楽しいこと、好きなことをいかに実感しながら人生の旨味にしていけるか。それこそが大人のたしなみであり賢さなのだと、大きな希望を頂いた会でした。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!



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