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穏やかな心で楽しく疲れたい

こんな毎日を誰が想像しただろう。

確かあれは2月の始めごろだったかな。20年近い付き合いになる信頼のおける親しい友人の1人から離婚が成立したという知らせを受けて会いに行ったきりになっていた。あれから彼女はどうしているだろう。LINEでその近況をたずねた。

たった3ヶ月弱しか経っていないはずなのに、ずいぶん昔のことのように感じる。元気でいてくれてホッとしたが、このコロナ禍で就職活動はストップらしい。こんな時に大変だね。そう言いながらお互いに元気であることに胸を撫で下ろした。

仕事はしているけれどお客様が来ない。当たり前だ。自粛要請だ。stay homeだ。もう長らくちゃんとした接客をしていない。とても手持ち無沙汰でやることがない。そしてとても疲れる。

このところの疲労感はこれまで味わったことのないような、とてもたちの悪い疲れ方だ。異常に肩が凝る。首から背中にかけてガチガチだ。毎晩湿布を貼らなければならない。そして脳が疲れている。noteを読んでいても一向に頭に入ってこない。心にとどまらない。ツラツラと文字を目で追うだけでとても疲れる。

どこまでいけば区切りが見えるのか。いつまで我慢すればゴールが見えるのか。何も見えない、分からない霧の中をもがきながら進んでいかなければならないストレス。

仕事帰りの暗い夜道を自転車に乗ってこぎ出すけれど、とても足が重い。なかなか前に進まない。ゆっくりゆっくりとこぎながら何度もため息をつく。

疲れる。とても嫌な疲れ方だ。このところずっとこんな疲れに取りつかれている。

思いっきり仕事でフル回転して、沢山のお客様を接客して沢山の洋服を売って沢山の売り上げを立てて「あ~~、今日は疲れた!」とクタクタになりたい。気持ちは充実していて心は満たされている。とても楽しい疲れ。そんな疲れ方ができる日を取り戻したい。取り戻せるのだろうか。考えても答えはでない。そしてまた嫌な疲れが全身を支配してゆく。

楽しい疲れに恋こがれながら、くたくたに疲れた脳を無理やり休ませる努力をする。

眠ろう。そしてまた朝が来る。明日はどうか穏やかな心で楽しく疲れられますように…。

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