どこまでいこうか

画像1 「どこまで歩き続けるの?」放り出された草の上でくたびれたブーツが私に問うた。「行けるところまで。一緒に行ってくれる?」私は問い返した。「仕方ないなぁ、付き合うよ。時々心地よい芝生の上で休憩させてくれるんならね」わかったよ。そう言いながら君が私の想像を遥かに越える場所まで連れてってくれることを私は知っている。ブーツとの約束を無事に取り付けて夕日の沈みかけた西の空を仰いだ。「大丈夫。私が行き先を照らしてあげるから」太陽がきらきらと煌めきながら私に微笑んだ。今日は良い日だ。明日もきっと。

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