花束を君に
女性はもれなくと言っていいほど花束をもらうのが好きだ。
もらう理由はいくらでもある。
誕生日、二人が出会った記念日、初めてキスした日、初めてお泊まりした日、喧嘩した後の仲直りの日、何の記念日でもないけど何かいいことあった日、何にもいいことないけどあなたを愛してますという日。
私は花束をもらうのが好きだ。
私は毎日花束のような愛を受け取っている。
息子から。娘から。好きな人たちから。好きな人たちが書く文章から。
好きな人たちと一緒に過ごす時間から。
愛は人から受け取って初めて幸せを感じる。
そして受け取った幸せをまた違う人へ贈りたくなる。
人は愛で満たされるとその愛を人へと送りたくなる。
愛は循環してより一層その喜びを実感する。
喜びの言葉は循環してより一層その奥に育まれた愛を実感する。
愛はギフトになり得る。
昨夜、オンラインサロンを開いた。
『verdeの部屋』
初めてお会いする人、顔馴染みの人、その人の文章はたくさん読んだことがあってもお顔を見るのは初めての人、毎日のようにSNS上で会話している人…。
そんな7人が一つの画面に収まって、約90分間お喋りした。
私はその集まりのホステス役で、みんなの会話がスムーズにいくように気を配る役割だった。
今回はzoomに慣れていない人、オンラインでたくさんの人と会話するのが苦手な人という募集の仕方をした。
しかし、蓋を開けてみたら誰もがにこやかでリラックスしていて、質問や問いかけに対して躊躇したり会話が詰まったり気まずい雰囲気になることは一度もなく、あっという間に90分間が過ぎていった。
人ってすごい。人ってやっぱり『人』を求めているんだ。
こんな遮断された世の中になってもうそろそろ1年が経つが、何とかやって来れたのはみんなが文句も言わず、駄々もこねず、毎日ひたすら我慢して頑張ってきたからだ。
でも、圧倒的に足りないのは人との触れ合いによって得られるはずの『愛』だ。
人は愛が足りないと心が荒む。
荒んだ心は周りの人への配慮も欠き、心ない言葉で人を傷つける。
知らない間に傷つける。
傷つけたことにも気づかずに、平気な顔をして「私はストレスが溜まっている」と心ない言葉を人に投げつける。
顔を見て話す。
それだけで人は落ち着く。
顔を見て、話を聞いて、笑顔を送り合うだけでこんなにも幸せを分かち合える。
たったそれだけのことだけれど。
今だから必要なこと。
今だからやれること。
今だから自分の積み重ねてきたこと、得意なことが人の役に立つこと。
それを試してみたかった。
そんな勝手な欲求が「ありがとう」と言ってもらえる喜び。
「楽しかった」と感謝される喜び。
「また参加したい」と思ってもらえる喜び。
それは紛れもなく私に与えられたギフト。
感謝の連鎖。喜びの循環。
これが私の希望した世界。
循環する奇跡。
ご興味のある方は、ぜひ次の開催のお知らせをお待ちください。
メンバー一同、心よりお待ちいたしております。
あなたに会える日を楽しみに。
笑顔で集える日を楽しみに。
花束を渡すような優しい気持ちでお会いできますように。
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『verdeの部屋』は少人数制のオンラインバーです。
嶋津亮太さんのお声がけによって集まったメンバーが開催しています。
たくさんの可能性を秘めた今後の展開を期待し、楽しみにしています。