第38回 大人相談会／久しぶりの本気モード✨
9月の半ばに開催した「リアル大人相談会」以来、約2ヶ月ぶりのオンラインでの集まり。しばらくぶりに参加された方のお悩み相談という、久々に本気モードの対話でした。
リアルで集まってワイワイとお喋りして楽しく過ごすのも大好きですが、秋も深まりつつある一日の終わりの静かな時間に、画面越しにじっくりと話をするのも私はとても好きです。
お互いにある程度の日常をXなどで気にかけ合う仲になっているここのメンバーは、直接リプを交わしていなくても“通じ合ってる“感があるように思います。
元気にしてるんだな、仕事忙しそうだな、何かトラブルがあったんだな、新しい職場に慣れてきたみたいだな、など、すでにベースとなる情報をそれぞれがキャッチしているので、画面で再会したら挨拶もそこそこに一気に深いところまで潜れます。3年半の積み重ねを嬉しく実感する瞬間です。
この感覚は実に不思議なもので、例えば普段身近にいる家族や友達や職場の同僚などとは明らかに違う種類の“親しみ“のような気がします。
毎日顔を合わせて言葉を交わしているわけでもなく、ぶつかったり喧嘩したりする遠慮のない距離感でもなく。でもそれはとても“特別“で“平和“で“他にない“場所で。
終始心穏やかにいられる。そして言いたいことを忖度なく言える。本音がさらけ出せるのにぶつからないってすごく稀有なことのような気がします。
そこにあるのは間違いなく相互にあるリスペクト。それがあるからこそ、この場所は平和に継続しているのです。
悩みを打ち明けた人にとって少しでもプラスになることを、それぞれの経験と思考をもとに“その人独自の言葉“で発言していくのですが、決して偏った考えの自論やエゴを展開するでもなく、かといって当たり障りのないうわべの綺麗な言葉でまとめるでもなく。実社会で今現在、自分達が目の当たりにしている問題と照らし合わせながら、今すぐ実践できそうな対処法や長期的な視点での対策など、わかりやすいアドバイスが次々と出てきます。
それを聞いていて、皆さんなんて理知的で頼もしいのだろうと感心すると共に、自分も相談者の方と同じように日々悩み、あらゆる問題に立ち向かっているんだと改めて思い出した次第です。
毎日のことだから、それはもう無意識下で強いられている「我慢」。まずはそれを自覚することはとても大事です。
「仕方ない」とはわかっているものの、こころは日々やられているのです。
そのことに目を向けないでやり過ごしていると、ある日突然ポッキリと折れてしまう。そうなってからでは遅いのです。実際にそれを経験したり、周りに見てきた大人たちの言葉は実に現実的であり、実践的であり、力強いと感じました。
今回特にこのコミュニティのつながりを心強く感じたのは、皆さんが持つ器の大きさと優しさ。大人だからこその鋭さと強さ。いろんな荒波に飲まれては立ち向かってきた人間力。その包容力。そして自分の弱さを躊躇なくさらけ出すことができる柔軟さ。この人たちと繋がれてよかったと心底思うと同時に、改めてリスペクトを強く感じた次第です。
悩みを打ち明けてくれた方は、最初その内容をなかなか言葉にできず、私たちに何をどう伝えればいいのか逡巡している様子でした。それは画面越しに見ていてもとても苦しそうで、表面上は優しい笑顔でも、私には泣き顔に見えて胸が詰まりました。今置かれている状況が本当に辛く苦しいことが伝わってきます。
ゆっくりと一つずつ噛み砕くように言葉にしていくうち、少しずつ少しずつ実態が浮き彫りになっていきました。その様子を言葉を挟むことなくじっくりと聞き耳を立てるメンバーたち。
そしてある程度の状況を把握した途端、皆さんからの知恵が出るわ出るわ！
まずはその問題の根本的な解釈を多方面から紐解いていきます。
相談者の方は考えもしなかったことが問題定義され、明らかに目が覚めたような表情になりました。
そしてご自身が今どんな状況にあるかを改めて客観視できたのではないかと思います。
本当に自身が望むこととは？行きたい方向は？
それは人それぞれなので自分で決めていいのです。何が正解で何がダメなのかは他人や組織が決めることではありません。まずは自分がどう働きたいか。どう生きたいか。忙殺されて自分のこころを見失い、一番大事な部分が見えなくなっていたのではないかと思われました。
皆さんから出た考え方や対策法の多角的なアイデアやアドバイスは相談者の方の心を少しずつほぐしていったようで、2時間の対話の最後には可愛らしい心からの笑顔を見ることができました。
「最近、こんなに笑ったのは久しぶりです！」
そう言ってもらえて本当に嬉しく思いました。
経験豊富なメンバーたちは、その豊かな知恵や知識や、人としての優しさだけでなく、ユーモアのセンスも抜群ですからね。真面目な話をしつつも常に誰かがボケたり突っ込んだり。笑いが絶えないのがこのサロンの真骨頂です。
みんなそれぞれに悩みを抱えながら、必死に生きている。
我慢や抑圧はいつしか自身の心身を蝕み、不本意な生き方をしてはいないだろうか。
そんなの勿体無い。限りある時間を精一杯、自分の意思で進んでいけるように。
誰の人生ですか？
これは私の人生です。
この言葉を常にこころにもっていてほしいと思います。
また、話を聞かせてくださいね。
いつでも開かれたこの場所で会いましょう。
参加してくれたメンバーの皆さん、ありがとうございました。