好きな街
一昨日、突然うんともすんとも動かなくなったキーボード、仕方がないのでiPadの画面を直接ポチポチしながら使っていたけど「ムリ‼️」ってなって、翌朝Amazonでポチったら、仕事から帰ってきたら既に郵便受けに入っていました。なんて便利な世の中でしょう。ありがたし。いつも当たり前に使っているものが突然不具合を起こすと、人間という勝手な生き物は簡単に自らシャットダウンしてしまうんですね。でも、もう以前のように小さいスマホの画面で文字を書くのが億劫になっているので仕方なし。ローガンに合わせて文字を大きくすればいいのかもしれませんが、余計に読みにくくなるのでいまだに一番小さい文字サイズのまま使っています。思いっきり目を細めながら。(眼鏡をかければいいだけの話。そのひと手間がメンドクサイ……)
さて、昨日は仕事が休みだったので久しぶりに街へ出てみようかと思いました。
来月予定に入っている2件のパーソナルコーディネートの下見を兼ねて、有楽町へ。
私の住んでいる街からは乗り換えなしで20分弱で行けるので、私にとっての一番近い都会です。駅周りには言わずもがなファッションビルや映画館、カフェやレストランなど、大人が楽しめる場所がこれでもかとある。
私は一人映画が好きなのですが、いつも利用する映画館も有楽町です。そして夜にちょっといい場所でちょっといい時間を過ごすのも有楽町から銀座界隈が一番慣れていて好きです。
街全体が落ち着いていて、道がわかりやすい。迷うことなくどこへでも行けます。そしてお店も大人向けのところが多いので、居心地がいい。飲食店などのお値段は内容に見合っていて納得感がある。青山や代官山のような、時々ビックリするような値段のお店はあまり無いような気がします。
昔から続くお店が多いからかな?とにかく私にとっては安心で安定感がある、という印象の街です。一人でふらっとウインドウショッピングがてら、お散歩に出かける感覚で気負いなく行けます。
しかし、今回は目的があったので、いつもは行かないエリアへと足を踏み入れました。ルミネ有楽町と阪急メンズ館です。どちらもJR有楽町の駅前にあります。
ルミネ有楽町と阪急メンズ館は2011年に有楽町マリオン(有楽町センタービル)の改装と共に開業したので、私的には比較的新しくできた場所、という感覚なのです。それでも今から12年前なんですね。光陰矢のごとし。
有楽町阪急メンズ館は、その名の通りメンズファッションに特化した百貨店。関東でメンズファッションのみを扱う百貨店としては伊勢丹とここだけなので、ちょっと特別感があります。
私は普段は足を踏み入れない場所なので、今回はクライアントのために市場調査がてら覗いてみることにしました。
ルミネは一歩入った瞬間から、その熱気に飲み込まれるようでした。人、人、人。まるでバブル期のセールのような状態に面食らいます。
なに!?今こんなにアパレル賑わってるんだ!と、自分も同業のくせに浦島太郎のような置いてきぼり感。はぁ、そっか。若者たちはもうとっくに街へ出て人に会ってワイワイしてるんだな。そう思うと私たち大人もお洒落して外へ出掛けなければ!なんて少々の焦燥感を味わいます。
ルミネの客層は働く30代から40代という感じ。お洒落を存分に楽しめて自分のためにお金をかけられる年代ですね。
お客たちを観察すると、それぞれファッションやメイクを楽しんでいる様子が伺えます。みんなステキ!お洒落してる!この層が実店舗でしっかりとお金を使ってくれるとアパレル業界は活性化すると思うんですよね。ネットの買い物にはない楽しさやワクワクを存分に味わって、日本の経済を回してほしいと切に願います。
閑話休題。
来月のクライアントの一人はキャリアのある大人の働く女性。具体的にどんなシーンに着る洋服が必要かはまだ話していませんが、その人となりはこれまでのお付き合いで重々承知の助なので楽々です。何軒かのショップで「あ!これ彼女に似合いそう!」と、いいものをたくさん見つけました。あとはご本人と一緒にコミュニケーションをとりながら選んでいくだけです。楽しみだな!
もう一人のクライアントは男性です。
聞くところによると、普段はまったく着るものに構わないご様子で、下手をするとほとんどジャージのような格好らしく。お仕事で着るユニフォームがある場合、大抵の男性はそうなるのかもしれません。ある意味こういう方が一番やりがいがあります。しっかりとその人物像をイメージしながらメンズの売場を見て回ります。
普段はあまり見る機会のないメンズショップ。売場スタッフさんのカッコいい着こなしをしっかりとウオッチングしながら興味津々で探索します。楽しいなぁ~✨目の保養じゃあ。
女性一人でメンズ服を、しかも生地の品質表示を確かめながら何やら神妙な面持ちで見ているとスタッフさんも戸惑うのでしょう。滅多に声をかけられません。多分私がそういうオーラを出しているのでしょう。「今日は買いません。見てるだけ~。ほっといてちょーだいね!」と。
阪急メンズ館へ移動。こちらはラグジュアリーブランドがいっぱいです。ルミネとは対照的な静かな館内はまるでギャラリーのような佇まい。ゆっくりと歩きながらさらっと見て回ります。
客層も分かりやすいくらいにビップな方々や、或いはインバウンドの人たち。一客何十万の世界でしょうか。お店のスタッフさんもどことなく余裕の表情に見えます。
でも、売り上げ的にはゼロor100の世界だろうから大変だろうなぁ、などと要らぬ心配をしながら巡ります。職業病というやつですね。身につまされます。
しかし疲れました。なんでこんなに疲れるの?と思うほどに疲れました。
いつも3時間くらいかけてクライアントさんと共にお買い物するときは全然平気なのに、たった1時間くらいかけて回った下見では何故にこんなに疲れるのか。きっと下見ではアドレナリンが出ないのでしょう。
どちらのクライアントさんにもいいお買い物ができるといいなぁと考えながら、当日を楽しみにさっさと帰宅しました。
コロナの間は映画意外ほとんど行くことのなかった有楽町界隈。明けてからも夜の食事や飲み会でしか出掛けることがなかったので、昼間の喧騒にやや気圧されながら、それでもやはりこの街がまた以前のように人々で溢れ活気づいた様子を見ることができてなんだか嬉しくなりました。
タカーシーさんの好きな街はありますか?
機会があれば教えてくださいね。
それではまた。
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