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2021を振り返って

今年も残すところあと二日となった。

なんというか、この二年間ずっと閉ざされた生活を送っているので今年も去年に引き続きリアルの行動範囲は非常に狭かった。
まず季節を感じない。季節ごとのイベントを悉く封印しているから、春の桜も夏の日差しも秋の夕暮れも冬の澄んだ空気も、あまり実感することなくここまで来た。

かと言ってこの一年、何も楽しみが無かった訳じゃない。それまでの日常には経験したことがなかった沢山の新しい経験をして、新たな楽しみができたりした。ここnoteで知り合った人たちとの集いの場は、昨年とは明らかに違うフェーズへと入った感がある。

昨年初め頃、ちょうどこのコロナ禍に突入した頃から私の周りの人が様変わりしていった。自分からコンタクトを取って新しい扉を開いたのだが、そこから見るもの聴くもの考えることが一気に広がっていった。それは私にとってとても重要な変化で、自分の今後の生き方を考える上で大きく影響を受けた。

ある意味、この禍が無かったら出会えていなかった人たちかもしれないと思うと、罰当たりだとは思うがやはり今のこの世の中にも意味があり、その中で起こった楽しいことや嬉しいことには素直に感謝の気持ちを表したくなってしまう。気を悪くされた方がいたらごめんなさい。

それほどまでに、この禍の中であらゆる状況が変わったということなのだ。

それまで私はあまりSNS上で積極的に人と関わろうという思いは無かった。ただ一人でひっそりと書きたいことを書いていければいいと思っていた。書いた文章に対して一つでもスキが付くと大満足で、それ以上は何も欲しいとは思わなかった。

何が私を変えたのだろう。それは「人と話すこと」で変化していったことは明らかだ。話すことで考え、気づき、深く潜り、探り当てたことが山ほどある。きっとそれまでの生活を変わらず続けていたらここまで変わってはいなかったと思う。

最初は自分から飛び込んだ場所で与えられたことだった。それが楽しくて楽しくて、待っているだけでは物足りなくなった。欲しいものは自分から取りに行かないと、いつ手に入るかはわからないと知った。自分からことを起こすなんて、それまで考えもしなかったけれど、今やらなかったら一生このまま何も変わらない人生なんだと気づいた。やってみて違ったらやめればいいと思った。初めの一歩はなるべく時間をかけない方がいい気がした。頭で考えるより、今感じたことを今やろうと思った。でなければあらゆる事態が刻々と変わりゆくこの禍の中で、大切なものに気づいた瞬間、それを守り育むための行動を起こさなければ、待ってるだけでは何も進展しないばかりか、もしかすると後退してゆく気がした。

それほどに私たちはその場を欲していたと思う。自分の考えを正直に言える場所。なんの忖度もなく素直に話せる場所。人目を気にしたり意見に揺さぶられたりすることなく、言いたいことを言い、聞きたいことを聞ける、日常の中のあらゆるストレスから解放される場所。最初は昨年初めの私のように受動的でその場を楽しませてもらうといった目的の人たちも、回を重ねるごとに少しずつ積極的な意見交換に馴染み、面白がってくれるようになり、沢山の対話がなされていった。

そこで今度はもう一段階ステージを上げたくなった。もっともっと能動的になってもらおうと思った。絶対その方が面白くなることは間違いないからだ。

限られた時間 (人生) において、何を成すか。その与えられた持ち時間は一人一人違うし、どんな風に過ごそうが自由だ。だからこそ今現在、自由に動き、自由に発言でき、自由な思想を持つことができるこの現状をもっともっと真剣に、精一杯生きるべきなんじゃないかと。明日どうなるのかわからないのは今も昔も同じだけれど、そのリアルさのレベルが大きく違ってしまったこの禍の中で今やるべきことはそれしかないような気がするのだ。


この2年間で生活が変わってしまった人を沢山見てきた。仕事面だけでなく、健康を維持できなくなった人もいた。ご高齢者に多く見られたのはあらゆる制限下において生活が変わることによって、心身ともに現状を維持できなくなった方々。外へ出るのが怖くなり、人と話さなくなって、一気に衰えた方々。人ってこんなに簡単に老いていくんだとその変貌を目の当たりにして正直怖くなった。そして自分も決して例外ではないと背中が寒くなったほどだ。年齢だけの問題ではなく、他人事ではないと実感した。

焦ることはない。だけれどこうしたいと思う気持ちが芽生えたのなら、自分から行動を起こさないことには後退する。現状維持ではない。いとも簡単に後退してゆくのだ。この一年間でそれがわかった。

この一年で一番感じたこと。それは自分の人生は自分で決められるし変えられる。思った時が行動する時。待っていては何も始まらない。それどころか後退する。時間は有限だということ。どう生きたいかを常に考えることは自分の周りを変えることができるということ。私が理想とするその世界では、参加する人皆が笑っていること。そんな場所を作りたい。

来年も常に考え続ける。そして行動し続ける。

扉の向こうにはどんな景色が見えるだろうか。楽しみで仕方ない。


#2021を振り返って #能動的 #人生 #生きる #楽しみ #希望 #コミュニケーション








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