ランデヴーへ、行きませんか(ほんの少しの自己紹介も兼ねて)
夜が更けて、そろそろ寝ても良いけれどこのまま眠るのは少し惜しいよね、という時。
「アイスでも買いにいこっか」、隣にいるあの人とふたり、財布と携帯だけをポケットに突っ込んで、ほんの少しの喧騒と着々と広がる静寂の入り混じった通りへふらりと出る。
昼間と比べてひんやりとした、それでも優しい風に包まれながら、私たちは街に溶け込んでいく。
他愛もない話をしながら、涼しさと人通りの少なさをいいことにいつもよりくっついて歩いてみたり、目立たないようにこっそりスキップしてみたり。
そうしているうちに私たちはコンビニの薄明かりの下にたどり着いて、なぜか極秘のミッションを遂行するかのようにそそくさと思い思いのアイスを手に入れてその場を後にする。
店から出た私たちは、戦利品を携え、くるりと向きを変えてこれまで来た道を引き返す。
思い出したようにやってきたほんの少しの眠気に包まれながらも、私たちは変わらずごきげんな足どりで歩みを進める。
だんだんと家が近づいて、ささやかなランデヴーが終わりを告げようとする。
「アイス食べよっか」、私はそのことを気に留めてもいないふりをしながらドアを閉めて、アイスよりも先に隣にいるあの人に口づけをした。
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ずっと始めてみたかったのに先延ばしにしていたnoteをついに始めることにしました。
自己紹介を、少しだけ。
夏と秋の入り混じった季節に生まれました。
甘いお菓子をよく食べます。
夜に誰かとするお散歩が醸し出す雰囲気がこの世で1番好きかもしれないです。
ここには書きたいことをつらつらと書いていこうかな、と思っています。
果たしてこの記事が誰かに読まれることがあるのだろうか、とも思うのですが、もしここまで読んでくださった方がいたのなら、これからもよろしくお願いします。