シェアサロン、面貸し、業務委託、正社員、美容師の働き方は何がベストなのか
美容師の働き方
1)美容室の正社員
・これまでの美容師の一般的な働き方です。
・長所として、固定給があり、収入が安定していることです。
・さらに指名売上の10%~30%が収入になります。
・社会保険料(年金・健康保険)の半額を会社が払ってくれます。
・厚生年金があり、老後の年金が多くもらえます。
・短所として、労働時間が長く、休日が少ない傾向があります。
2)美容室の業務委託
・美容室と業務委託契約を結びます。
・正社員と違い、美容室内で独立したことになります。
・店舗によりますが、売上の30%~60%が収入になります。
・一般的に、正社員よりも収入が少ない傾向があります。
・美容室にとっては、安く使える便利な美容師です。
・短所は、個人事業主になるため、社会保険を全額、自分で払うことになります。
・厚生年金がないため、個人年金などに加入しなければなりません。
・美容室が業務委託で求人しても、なかなか人が来ないのが現実です。
3)美容室のオーナー
・自分で美容室を開業します。
・新しく店舗を開業するためには、1000万円など資金が必要です。
・長所は、売上の全額が収入になります。
・集客に成功すれば、他の美容師を雇用して、大きな利益を上げられる可能性があります。
・短所は、集客がうまくいかなければ、閉店、借金のリスクがあります。
4)シェアサロン
・シェアサロンは大きく分けると2種類あります。
・1つは、月数万円払い、売上の20%などを払うものです。
・こちらは、売上が少ない人向けです。
・もう1つは、月に20万円などを払い、売上を全額自分のものにするものです。
・こちらは売上の多い人向けです。
・いずれも、集客を自分でしなければなりません。
・長年、その場所でやっている美容室には顧客がついており、経営が安定しています。
・シェアサロンは、一人で美容室を開業することです。
・集客力のある美容師は成功できます。
・それから、少ない集客でお小遣い稼ぎをしたい美容師には向いています。
・労働時間、休日を自分で自由に決められます。
・ただ、開業する以上、70歳など働けなくなるまで、一人で集客できる自信がない人には向いていません。
・シェアサロンの課題は、集客です。
5)美容室の面貸し(ミラーレンタル)
・美容室の面貸しは、シェアサロンと同じと考えてよいです。
・美容室の1つのブースを自分の店舗として借りるものです。
・集客は自分でしなければなりません。
・薬剤は、美容室との話し合いによります。
6)美容室の面貸しと業務委託の両方で働く
・美容室の面貸しと業務委託の両方をやろうとしている「シェアサロン・スマイル」というサイトがあります。
シェアサロン・スマイル
https://egao-sharesalon.com/
・このサイトでは、たとえば、フリーの美容師が自分で集客したお客様の売上の20〜40%をシェア料金として美容室に払います。
・美容室のお客様を紹介してもらった場合には、売上の40〜60%を業務委託費として美容室に払います。
・この割合の%は、美容室が自由に決められます。
・面貸しと業務委託を両方できるサイトです。
・独立して、一番難しいのは、安定した集客です。
・その点、美容室には顧客がいます。
・その顧客にも施術できるので、一定の収入を確保できます。
・また、美容室によりますが、薬剤を自分で揃える必要がないので安く使える可能性があります。
・また、正社員ではないので、労働時間、休みは自由です。
・美容師にとっても、美容室にとっても、理想的な働き方だと思います。
・なぜなら、美容師にとっては、自由な働き方で、面貸しでは自分の集客次第で高収入が得られ、業務委託では安定した収入を確保できます。
・美容室からすれば、面貸し、業務委託、両方で売上が増えて、人手不足も解消できます。
・人手不足で、美容室が業務委託を求人しても、なかなか人が来ない現状があります。
・面貸しと業務委託を両方やることが、美容室にも、ベストな選択だと思います。
・美容室だけが儲けようとしても美容師はついてきません。美容師だけが儲けようとしても美容室はついてきません。美容室と美容師の両方が儲かる仕組みが、この美容室の面貸しと業務委託の両方で働くやり方です。
多すぎる美容室の店舗数
・そもそも、美容室は店舗数が多すぎます。
・コンビニの5倍、25万店もあります。
・美容室が多くなる原因は、集客に自信のある美容師が独立することが一番大きな要因です。
・そして、立ち仕事で足腰に負担がかかり、健康を守るために、自分のペースで働きたいという人もいます。
・他には、40歳などの年齢になると、若い人が多い美容室にいずらくなることもあります。
・過当競争のため、開店から3年以内に閉店する美容室が多いとされています。
・今後、少子化により、閉店する美容室が増えるとの予想もあります。
閉店した美容室
・各美容師は、売上のため、自腹を切って、アプリなどで集客しています。
・そのため、閉店した店舗の美容師は顧客をもっています。
・この美容師を、近所の美容室で雇用できれば、売上があがります。
・また、閉店した美容室のオーナー、美容師は、近くの美容室のブースを借りれば、顧客をそのまま引き継げます。これは、恥ずかしいかもしれませんが、ご自身とお客様のために勇気を出してください。
・そうしないと、お客様は、行く美容室がない、「美容室迷子」になってしまいます。
美容師の課題
1)健康
・立ち仕事のため、足腰を悪くする人が多くみられます。
・店内の人間関係のストレスで悩んでいる人がいます。
・集客のストレスで悩んでいる人がいます。
・長時間労働から過労になり、さまざまな病気を発症する人がいます。
・美容師として、健康で一生働くには、新しい働き方を考えなければなりません。
2)年齢
・人気の美容師は若い世代が多く、40代になると、店舗にいずらくなるケースがみられます。
3)出産・育児
・女性の美容師は、出産・育児で退職していく人もいます。
・産休、育休から復職しても、顧客が離れているケースもあります。
4)美容師が足りない
・店舗数が多すぎるため、美容師の絶対数が足りません。
・土日など、忙しいときは、お客様を待たせてしまうケースもあります。
・また、一人で、一度に数人のお客様を施術するケースもあります。
退職した美容師は50万人
・店舗数が多すぎるため、美容師の絶対数が足りないことは先に言いました。
・ところが、美容師をやめた人は、50万人もいます。
・この人たちの働く場所がありません。
・働けるとすれば、安い美容室、シェアサロン、美容室の面貸しです。
・安い美容室は、とても忙しく、体力のない人は働けません。
・また、長く美容師をしていない人のお客様は、友人しかいません。
・そのため、上記の「美容室の面貸しと業務委託の両方で働く」方法が良いでしょう。
・また、独立を考えている人も、長く働くことを考えたら、「美容室の面貸しと業務委託の両方で働く」方法が良いでしょう。
技術を磨く
・ヘアースタイルは、日々、変化しています。
・美容室にいなければ、それがわかりません。
・そして、自分でカット、カラー、パーマなどの技術を磨かなければ、多くのお客様に施術することはできません。
・美容師を休んでいた人は、「美容室の面貸しと業務委託の両方で働く」方が良いと思われます。
・当たり前ですが、社員ではない場合、新しい技術を教えてくれる美容師にお礼をする必要があります。
外国人の美容師
・最近、日本政府は、どんなに求人を出しても日本人が来ない、12の分野(介護、農業、漁業、建設業、外食業、造船・船舶工業、自動車整備業、航空業、宿泊業、飲食料品製造業、特定の製造業)で、技能実習生制度を変えて、外国人が永住して働けるようにしました。
・そうしなければ、日本の産業、国が回らないためです。いわゆる「3K」、汚い、きつい、危険な仕事に、日本人は就職しなくなりました。
・外国人が増えることで、犯罪が増える可能性もあります。日本政府も、本当は外国人が増えるようにしたくありませんでした。しかし、人手不足で困っている業界からの要望により、政府も了承しました。
・これにより、将来、日本人よりも外国人のほうが多くなります。アメリカでは、中南米出身の人が人口の過半数を超えました。日本も、いずれ、そうなります。
・美容室は、慢性的な人手不足ですので、今後、外国人の美容師が増える可能性があります。
・日本にいる外国人は、それぞれの国ごとに深いつながりをもっています。
・そのため、外国人の美容師が働いていると、その美容師の友人を呼び込むことができます。美容室は、新規顧客を獲得できます。
・少子化で日本人が少なくなるなかで、外国人のお客様が増える可能性があります。
・外国人は、ハングリー精神が旺盛ですので、美容師として集客に努力します。そのため、「美容室の面貸しと業務委託の両方で働く」方法が、最適と思われます。
シェアサロン・スマイル
https://egao-sharesalon.com/
「シェアサロン・スマイル」運営
株式会社oLive(オリーブ)
代表
西村伸一
会社のフェイスブック
https://www.facebook.com/oLivesunlive
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?