「あなたが産まれた意味」医療系心理学…Who am I？
12月23日に公開！
■台本
突然ですが、今この動画を見てくださっているそこのあなたは、自分の母親のことを、どのように思っていますでしょうか？
ご両親との関係はいかがでしょうか？
お子さんや、親戚の皆さんとの関係はどのようなものでしょうか？
自分のご家族について、どこくらいご存知でしょうか？
この地球上に、いったい何組の家族が生活しているのかは分りませんが、この世のなかに生きているすべての家族には、それぞれ固有の幸せがあり、それぞれ固有の絆があり、それぞれが固有の問題を抱えていて、それには、それぞれ固有の解決方法があると思います。
もし100組の家族があれば、100とおりの「かたち」があると言えそうです。
世間はもうすぐクリスマス…
クリスマスは、日本では恋人と過ごしたがる人が多いとは思いますが、アメリカでは、家族と一緒に過ごすべき日です。
イエスさまが誕生したとされる聖なるこの日に、いま一度、世界にたった一つしかない、ご自分の家族について、考察を深めてみてはいかがでしょうか。
～メインタイトル～
さて、この地球上に、今年、生まれてきた赤ちゃんは何人くらいいるのでしょうか？
産まれたばかりの生後間もない赤ちゃんは、まだ視力が弱くて目がボンヤリとしか見えていないとは言いますが、赤ちゃんの顔を覗き込んで「いないいないばあ」をしたときに、反応の早い赤ちゃんと、反応の鈍い赤ちゃんがいます。
ユング派の心理学では、内向的か、外向的かなどの基本的な傾向は、生まれつき既に決まっている場合があると考えられています。
外向的な性格の赤ちゃんは、心の外側の物理的側面に関心があり、顔を覗き込んでくる親などには、素早く反応を示す傾向がるようですし、心の内側に関心がある内向的な赤ちゃんは比較的、反応が鈍いと考えられます。
そんな２人が少し成長すると、生まれつき内向的な子どものほうは、ファンタジーなどの心の内側に関心を持っていて、１人で絵本を見ていたり、１人で何かの作業をする時間が多くなりやすい傾向があります。
ですが生まれつき外向的な性格の子どものほうは、より外側に目を向けているので、多くの人との繋がりを求めようとする傾向があります。
内向的な性格であるか、外向的な性格であるか、どちらの構えのほうが優位にあるかは、その子供の育った環境や教育などの、後天的な側面とはあまり関係がなく、ある程度、先天的に決まった状態にあり、どうやら私たちの個性には、先天的な側面と後天的な側面があるようなのです。
このことをスマホやパソコンで例えるのであれば、その端末を買ったときに、そこにすでに入っているアプリと、買った後に自分で入れたアプリの２種類に分類することがでるでしょう。
こちらの表は、家族の性格の傾向を分析した一つの例です。
茶色く描かれた文字が、生まれつき既に備わっている先天的な性格の側面で、青い文字が、生まれた後に身につけた後天的な側面です。
おそらく性別に関しては、ほとんどの人が、先天的に既に決まっているということを認めるのではないかと思います。
ですがその下にあるこの３つは、人によってさまざまな意見があり、断言できるものではないのかも知れませんが、フランツ先生によると、私たちの最も基本的で先天的な性格の側面となります。
ユング派の分析心理学では、人間の最も基本的な性格は、おおざっぱに分類すると、こちらの４種類があります。そしてどの心理的な働きを、より主体的に働かせているのかによって、その人のもっとも基本的な部分での性格が決まるとしています。
そしてこの４つに、内向的か？外向的か？を加えると、８種類の基本的な性格傾向のパターンが見えてきます。
これが、ユングのタイプ論から見たときの、基本的な性格傾向です。
今回は詳しくは割愛しますが、ここに、女性的な性格の傾向のほうが強いのか、あるいは男性的な傾向のほうが強いのか、という要素も含めると、さらに複雑となり、それらの微妙な兼ね合いの結果、この世に産まれてくるすべての赤ちゃんは、世界でたった一つしかない個性を持って産まれてくる、ということになります。
もしこの考え方が正しいのであれば、例えばとある国のどこかで、１万人の赤ちゃんが生まれたとすると、そのすべての赤ちゃんは、すでに個性のようなものを持った状態で生まれてくるのであり、そこには１万通りの個性があるということになりますので、世の中のすべての赤ちゃんが、唯一無二の貴重な存在である、ということになるでしょう。
もちろん、この考えには反論もあるでしょうし、考え方は人それぞれであり、心理学者のなかには、
「人間の性格には先天的な傾向なんていうものはなくて、性格のすべては、生まれた後の環境や教育で決まる」
と考えている人もいるかもしれません。
ユング先生によるタイプ論の考えは、たった一つの学説にすぎませんが、少なくとも私には常識的に思えます。
そしてフランツ先生によると、それは先天的に、生まれつき備わっている子どもの個性ですので、もし無理やり、本来もっている個性とは反対の性格を押し付けたり、強要したりすると、チック症状などの精神的なトラブルに繋がる可能性が出てくるので、あまりお勧めはできないと言います。
例えば、生まれつき内向的な子供に、無理やり「社交的になれ」とうるさく言ったり、細かい手作業が得意な傾向を持つ感覚的な子供に、無理やり作詞などの直感的な作業を強要しても、ストレスになるだけであって、ヘタをすると精神的な問題が生じる場合もあるのです。
これは決して、フランツ先生の適当な思いつきで言っているのではなく、臨床心理士としての長年の実務経験の積み重ねによって得られた結論です。
ここで一つの疑問が生じます。
その、生まれつき備わっているとされる個性とか性格とよんでいるもは、親から遺伝されるのでしょうか？
ズバリ答えると、それは、NOであると言います。
実際に、同じ兄弟なにの、どうしてこうも性格や考え方がまったく違うんだろうと思うことは珍しくありません。
とは言え、もちろん育った環境や教育などの後天的な側面は、とてつもなく重要であることに違いはなく、たとえば当たり前ですが、日本で育った人であれば自然と日本語を喋るようになりますし、英国圏で育った人は英語を喋るようになります。
食べ物の好みも、その国の食文化に大きく影響を受けますし、教育によって、その後の人生の考え方も大きく影響を受ける場合も多くあります。
それらのすべては後天的に決まるのです。
ですが、女性的な性格の傾向を持っているのか？それとも男性的なのか？あるいは感覚的か直感的か？などの基本的な傾向に関しては、どこの国で育とうが、どんな教育を受けようが、そう簡単には変わらないのだと言います。
例えば、おしゃべりで社交的な人は、どこの国で育とうが、どんな親に育てられようが、やはり社交的な生き方をするものではないでしょうか。
ここでもう一つ、大きな疑問が生じます。
もし本当に、このような、生まれつき、既に備わっている側面が存在するのであれば、この世の中にいる星の数ほどの妊婦さんのお腹に、いったいどのようにして、それぞれの個性が配置されて子供は産まれてくるのでしょうか？
いつの時代にも、世界中にはたくさんの妊婦さんがいると思いますが、あなたの赤ちゃんは、なぜそのような個性を持って生まれてきたのでしょうか？
子供は、それぞれの母親のお腹に、ただなんの意味もなく、ランダムに配置されているに過ぎないのでしょうか？
なぜ、あなたは、あの母親のもとに産まれてきたのでしょうか？
子供は親を、選んで産まれてきているのでしょうか？
親は、子供に選ばれているのでしょうか？
どうして私は、この家に産まれてくることになったのでしょうか？
ここまでくると、誰もが納得するような答えを〜
■ナレーション
rando
真冬のYouTuber 祭り2020 〜自分を表現しよう〜
あなたが産まれた意味「Who Am I？」の前半です。
この動画では、精神科医兼、心理学者であるC.G.ユングの言う「シンクロニシティ」や「アレンジメント」の考え方を紹介しています。
今回は前半ですので、基本的な部分のみご紹介しておりますが、後半ではもう少し深くて詳しい解説となります。
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