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【授業・研修のレシピ】 アイスブレイクで話しやすい雰囲気をつくる
先日,札幌医科大学病院キャリア支援センター(6月5日,6月14日),刈谷豊田総合病院(6月26日)にて教育担当者を対象とした研修を3時間のプログラムで開催しました。
今回は研修で実践した「アイスブレイク」についてご紹介します。
研修にも柔軟体操が必要
組織内の研修の場合,グループメンバー間で自己紹介はあるものの,部署と名前の紹介のみで,おもむろに研修が始まるというケースが多いのではないでしょうか。初対面同士だったり,普段交流の少ない人たちと集まった場合には「どんな感じの人なのかな」「私より先輩なのかな」などと,緊張したり不安になったりすることもあるでしょう。
こうした場面では「アイスブレイク」を実践することをおすすめします。アイスブレイクは,初対面の人や慣れない場所での緊張感をほぐし,場を和ませるために用いる方法です。話すきっかけをつくるためのちょっとしたゲームと思っていただくとよいでしょう。
どのようなアイスブレイクを選択するかは,シーンによって使い分ける必要があります。
今回は,先日の研修で実践した「わたしを野菜に例えると?」についてご紹介します。
わたしを野菜に例えると?
野菜は色や形など見た目も異なれば,調理方法もさまざまです。さらに,甘かったり苦味が強かったり,ちょっと癖があったりなど,いろんな風味があります。このゲームでは,自分の強みを分析して,それを野菜に当てはめていくというものです。
まず,マーカーと付箋を用意して,自己紹介の野菜の絵を書いてもらいます。そして,書いた絵を見せながら自己紹介することによって絵心も伝わり,いっそう盛り上がります。
例を3つほどご紹介します。
茄子:柔軟性をアピールしたい人
揚げたり炒めたり,どんな料理にも合う優れもの。麻婆茄子や茄子田楽であればおかずに,お漬物や味噌汁にすれば,食卓の引き立て役に。どんな部署でも活躍でき,どんな役割にも徹することができる。
ニンジン:忍耐力をアピールしたい人
土の中で収穫の時期をじっと待つニンジン。わたしはニンジンのような忍耐力の持ち主。栄養価は高く,夏バテや風邪,そして美容にも重宝されるニンジンは,ここぞというときに実力を発揮することができる。
スイカ:意外性をアピールしたい人
外は黒と緑のシマシマなのに,中身はなんと赤!甘そうなふりをして,意外と種が多くて食べづらい。でも,種なしの私では味気ない?「えっ?くだものじゃなくて野菜だったの!?」と,よく人から見た目と中身が全然違うね…と言われる。暑い夏でもバテることなく,元気に仕事できる。
ちなみに,わたしの自己紹介は「スイカ」です。
みなさんは自己紹介するとしたら,どんな野菜になるでしょうか?
シーンに応じて選択する
アイスブレイクには,たくさんの種類があります。シーンに合わせて選択し,実践してみるとよいでしょう。以下はご参考までに。
他己紹介
普段の自己紹介とは異なり,他人を紹介するのがこのゲームの目的です。
2人1組などになって,ペアの相手の情報を聞きます。そして,聞いた情報を元に,ペアがどのような人物なのか参加者に紹介します。
積み木式自己紹介
こちらは,少々記憶力が試されるゲームです。
積み木式自己紹介では,順番に自己紹介をしていく際に,前の人の自己紹介を足して自分の自己紹介をしていきます。
ゲーム形式で名前を覚えていくわけですので,名刺をもらうだけに比べて参加者の名前が頭に残りやすいという特徴があります。