子育てのコツ2[気持ちを受け止めてリピートしても、子供が言う事を聞かない場合]

前回のコラムで紹介した、子供とのやり取りに有効な、「気持ちを受け止めてリピート」を継続的に実践しても全然効果がない場合についての対処法をいくつか提案したいと思います。

効果が出ない原因は多く考えられますが、取り急ぎ具体的な対処法を箇条書きにします。

・気持ちをリピートする時に、しっかりと子供の目を見て話しかける
(スマホをいじりながらなんて、もってのほか!しっかり子供と向き合って!)
・気持ちがこもった言葉かけをする。気持ちがなくて、ただの棒読みの様な言葉かけでは効果なし。
・こちらの言う事を聞かせようとしない。
・「あなたはこうこうだから、こうなのだ、、、」というあなたメッセージではなく、「私はこうこうだから、こう思う、、、」という私メッセージで伝える

思いつく限りの対処法を挙げましたが、すぐに実践できそうなものから、具体的にどうしたらいいのか分かりにくいものまであります。でも、それぞれに共通するのは、「子供と信頼関係を築くために必要な心掛け」であると言えると思います。多くの方が「子供が言う事を聞かない」という悩みを持っていると思います。この原因は親のコミュニケーション能力が足らない訳でも、子供の発育に問題がある訳でもなく、親子の信頼関係が築けていないことではないかと私は考えています。親は子の世話をしてあげていて、子は親に依存しているという関係性と捉えてしまう方が多い様に思いますが、この考え方からは「子供は親の所有物である」という思考が生まれます。親は所有物である子供と信頼関係を築くという発想は生まれず、一方的に経済的に支えてあげて、身の回りの世話をしてあげている存在が親であると考えます。何か意見が食い違うことがあれば、親が権力で押さえつけるか、子供が駄々をこねて力ずくで意見を押し通すか、、、という事になります。
そうではなくて、お互いにお互いを尊重して、困ったことがあれば一方的に意見を押し付けず、相談しあって最良の解決策を一緒に考えていく様なスタンスがオススメです。こうして築き上げられた信頼関係があると、意見のぶつかり合いがまず少なくなり、もしぶつかり合っても必要以上にイライラする事がなくなるはずです。

次回以降は箇条書きした対処法について詳しく説明したいと思います。

↓私に子育てのコツを教えて下さった恩師・久保光雲先生のサイト。僧侶、画家、カウンセラー、二児の母。
http://koun18.com


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