勝手に10選〜爆笑!オモシロ邦題編 Part.7〜
(前記)
筆者が気の赴くままに楽しくセレクトしているこの企画も第7弾となる。
毎回記す事であるが、訳者の方々も異国の音楽を我が国に、如何にキャッチーに紹介が出来るのか真剣なのである。
真剣であるが故に珍プレーが出てしまうのだ。
ウケを狙ったら笑えない。
そんな訳者の方々に敬意を表しながら、今回もオモシロ邦題を10選する。
・俺は百姓
ザ・フーの楽曲"Now I'm a Farmer"の邦題だ。
訳すると、今や私は農夫だ、となる。
邦題であるが、何故、どうして、発売にあたり、この邦題を誰も止めなかったのだろう。
そんな宣言をされても困る。
ザ・フーは年貢を納めないし、一揆も起こさない。
・ワイルドでいこう!
ステッペン・ウルフの"Born to Be Wild"の邦題であり、訳すと、生まれながらのワイルド(野生的)、ワイルド(野生)として生まれた、となる。
昔から慣れ親しんだ邦題であるが、どんな状況において、何を提言しているのか訳が解らない上に、おー!いこう!、とは賛同に迷う。
・ウー・ベイビー、わかるかい
ジョージ・ハリスンの楽曲" Ooh Baby (You Know That I Love You)"の邦題であり、訳すと、あぁ君は僕が君を愛している事を知っている、となる。
邦題であるが、ウーがまずダサい上に、いきなりそんな事をいわれても、ウー・何もわからない。
・ゴチャマゼの混乱
ボブ・ディランの曲"Mixed-Up Confusion"の邦題だ。訳すると、入り混じった混乱となる。
邦題であるが、ゴチャマゼ、は無いだろう。
訳者さんが見事に混乱して、ディランの世界観をゴチャマゼにしている。
・悪魔の招待状
AC/DCの楽曲"For Those About to Rock (We Salute You)"の邦題である。
訳すると、ロックをしようとしている人々の為に、敬意を込めて、となる。
邦題であるが、ロックを愛する人々へのAC/DCからの素敵なメッセージに対して、悪魔とのレッテルは失敬どころでは無い。
・悩殺ストッキング
ストレイ・キャッツの"Fishnet Stockings"の邦題だ。
訳すると、網タイツである。
邦題であるが、まあ歌詞の内容とはさほどかけ離れたタイトルでもないが、もはやAV作品のタイトルである。
・悩殺爆弾〜禁断のロックン・ロール・クイーン
元祖ガールズバンドのザ・ランナウェイズのデビューアルバム"The Runaways"の邦題である。訳すまでもなく、ランナウェイズによるアルバム"ランナウェイズ"である。
邦題であるが実に激しそうなAV作品だ。
・ドゥドゥドゥ・デ・ダダダ
ポリスの楽曲"De Do Do Do, De Da Da Da"の邦題である。
邦題であるが、最初の、デ、が無く完全に読み方を間違えている。
・仲間喧嘩はやめようぜ
AC/DCの楽曲"Dog Eat Dog"の邦題である。
訳すると、弱肉強食、やるかやられるか、となる。
邦題であるが、ごもっともな提言で、確かにやめた方が良いのだが、なにしろダサい。
・想いは果てなく〜母なるイングランド
ジョージ・ハリスンのアルバム"Somewhere In England"の邦題だ。
訳すると、イングランドの何処か、となる。
邦題であるが、ほんのり新興宗教の香りがする。
・ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ
ワム!の楽曲"Wake Me Up Before You Go-Go"の邦題だ。
訳すると、君が行く前に起こしてね、となる。
邦題だが、違法薬物でウキウキになってしまっている印象である。
なんだ?ウキウキって。
・原子爆弾解体新書〜ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム
U2のアルバム"How to Dismantle an Atomic Bomb"の邦題だ。
訳すると、原子爆弾を解体する方法、となる。
邦題であるが、さあ、ここで杉田玄白の登場だ。
余計な日本語を付け足し、世界観をトンチンカンにする好例である。
・美しい星と子供たちに〜ウォーム・アンド・ テンダー
オリビア・ニュートン=ジョンのアルバム
"Warm and Tender"の邦題だ。
訳すと、温かさと優しさ、となる。
邦題であるが、完全に新興宗教の香りがする。
訳すべき部分はそのままに、余計な日本語を付け足して、結果的に訳が解らなくなってしまった手本である。
(後記)
今回も勝手気ままに10選した。
筆者として非常に楽しいチョイスなので、これからも訳者さんに敬意を持って継続する。
読んでくださった方々へ
ありがとうございました。