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勝手に10選〜GUNS N' ROSES編〜

(前記)
出会いのきっかけは覚えていないが、筆者が高校時代に、当時はゲームセンターやら、ボーリング場にまだジュークボックスが設置されており、ガンズの曲を誰かがかけると、皆んなが頭を振ってリズムを取った記憶が懐かしい。

1984年にL.Aガンズと、ハリウッド・ローズという2つのバンドが融合し、メンバーチェンジも加えて、ガンズ&ローゼズは誕生した。

ガンズ&ローゼズは商業的と言われる事があるバンドだ。
しかし、それは結果的にガンズの楽曲が実にキャッチーでストレートにリスナーの心に響きやすく、名曲が多い故であり、やりたい音楽を演っていたらモンスターバンドになった。
それだけだ。

今回はそんなガンズ&ローゼズを勝手に10選する。

・Welcome to the jungle
1987年に発表されたアルバム"Appetite for Destruction"のオープニングを飾る曲だ。
デビューアルバムのオープニングである。

有名なディレイの効いたギターのピッキングから始まり、アクセルの雄叫びと共に一気にイカしまくりの前奏に入る。

この地点で、もうガンズの歴史は始まったのだ。この時には、人々の胸を鷲掴みにする。

重厚感を土台に緩急を活かしながらも、これでもか、ギターのリフやミドルテイク、間奏、暴れ回りながら変幻自在なアクセルのボーカルと聴きどころが満載でラストに至るまでの完成度、疾走感が素晴らしい。

歌詞はジャングルを見知らぬ都会、街を示し、厳しい都会の洗礼みたいなものを、メタファーとして落とし込んでいる。

そして曲が終わると、ガンズの虜になってしまう。挨拶がわりとして、偉大すぎる実にイカしたガンズのハードロックなのだ。

・Padice citiy
1987年に発表されたアルバム"Appetite for Destruction"に収録された曲だ。

カリフォルニアの青空を眺めている様な、雰囲気のスケールが大きく実に心地の良いギターのストロークから曲は始まり、そしてアクセルの突き抜けるボーカルから曲が始まる。

続くパートでは、歪んだギターリフとともに、重厚感が溢れ、実にクールなハードロックなパートに移り、アクセルのボーカルも実に素晴らしく絡み合う

基本的にこの広大で突き上がるパートと、ハードなギターリフによる対極的にあるパートから曲は構成されていくが、この緩急がこの曲の最大の魅力である。

歌詞は大都会の喧騒の中、故郷であろうか、別の場所を夢みる内容だ。

最後にテンポアップして突き抜けてエンディングを迎えるのも、実にクールなのだ。

・Sweet Child O’mine
1987年に発表されたアルバム"Appetite for Destruction"に収録された曲だ。

実に印象に残る美しいギターのアルペジオを主軸としたミドルテンポのロックだ。

ある日、スラッシュが遊びで弾いていたアルペジオをアクセルが聴いて気に入り、広げていって曲となった。

歌詞はアクセルが当時の恋人の事を歌ったラブソングである。

構成はAメロ、Bメロからなるシンプルな曲であるが、ギターのリフが主軸となりシンプルでソリッドかつ美しいオケと歌詞が融合し、間奏後からストローク中心に激しさを増すのが実に心地よいのだ

・Patience
1988年に発表されたアルバム"GN'R Lies"に収録された曲だ。

このアルバム"GN'R Lies"は独特のアルバムで、前半は曲にオーディエンスの歓声をプラスした擬似ライブであり、後半はアコースティックナンバーで構成されている。

実に美しいアコースティックによるミドルとスローの中間を突く様なバラードである。

歌詞はシンプルに愛する人に対してへの想いを、2人の、自身の我慢が必要なんだ、と綴ったラブソングである。

実にシンプルにアコースティックギターとアクセルの口笛、そして淡々と歌うアクセルのボーカルが見事に融合して唯一無二のガンズによるアコースティックバラードの世界観を演出した名曲なのだ。

・Used To Love Her
1988年に発表されたアルバム"GN'R Lies"に収録された曲だ。

"Patience"と打って変わって、美しくも激しめのギターストロークから、ベース、ドラムも入り、実にゴキゲンなアコースティックロックとなっている。

歌詞は、愛していた彼女を裏庭に埋めて未だに声が聞こえる、というサイコパスな歌詞だが、そんな風に思った事があるだろ?という単なる冗談であり、言葉遊びなのだ。

メロディラインも素晴らしく、間奏のアコースティックギターによるソロも実にイカしている。

アコースティックギター、ドラム、ベースだけでも、実にガンズのロックを遺憾無く発揮できる事を見事に証明している名曲だ。

・Live and Let Die
1991年に発表されたアルバム"Use Your Illusion I"に収録された曲だ。

この曲はカバーであり、原曲はポール・マッカートニー率いるウイングスが007の主題がとして発表した曲である。

原曲はピアノ、オーケストラを多用した、実に豪華で華やかで迫力を持ったロックだ。

ガンズ&ローゼズはこの曲において、原曲のピアノ、オーケストラをほぼギターにより表現しており、逆にホーンを抑え気味にする事で実にガンズらしい、ガンズならではの見事なカバーを披露しガンズのロックとなっているのだ。

・Shottgun blues
1991年に発表されたアルバム"Use Your Illusion II"に収録された曲だ。

実にゴキゲンなロックンロールを披露している。

この曲の様なスピード感、テンポ感、パンキッシュなロックは、ガンズのキャリアでは珍しい。

歌詞の内容は、誰かを揶揄しているのだ。マスメディアであろうか。
とにかく対象は誰であれ、この何者かに対する怒りが凝縮して、この曲のパンキッシュの大きなマテリアルになっている事は間違いない。

実に気持ちがスッキリする、ゴキゲンなロックンロールなのだ。

・Don’t cry
1991年にシングルとして発表された曲であるが、後のアルバム"Use Your Illusion I"と"Use Your Illusion II"にも収録されるが、いずれもバージョン違いで歌詞が若干異なる位だが、オリジナルは"Use Your Illusion I"のバージョンである。

歌詞の内容は愛してあっている者同士が別れなければならない状況で、泣いてしまった女性に泣くなよ、という内容だ。

美しいアルペジオから曲が始まりオクターブ違いのユニゾンのボーカルが見事にハマり、後半につれてスラッシュのギターも徐々に激しさを増し、間奏のソロは圧巻であり、ボーカルも激しさを増す。メロディラインは美しさを保ちながらその激しが頂点に達しエンディングを迎える。

実に美しい、ハードロックにおけるバラードの名曲である。

・You Could Be Mine
1991年にシングルとして発表され、後にアルバム"Use Your Illusion II"にも収録された曲だ。

歌詞は堕落している元彼女に未練がありながらも構うな、という感じか。

短いパワフルなドラムソロから曲が始まりベース、ギターと徐々に音が重なり、音が出揃って怒涛の前奏が始まる。
実に重厚感と疾走感に溢れ、ギターのリフも冴えまくり、その勢いのままにAメロに突入する。
構成としてはAメロ、Bメロ、サビ、となるが、各パートのキャラクターが各々の緩急を曲の疾走感はそのままに活かしている。
怒涛のミドルエイトも実に曲を盛り上げるスパイスとなっている。

実に激しさの中に、パート、タイミングがぴたりとハマるグルーヴが実にイカしたハードロックなのだ。

・Since I Don’t Have you
1993年に発表されたアルバム"The Spaghetti Incident?"に収録された曲だ。

このアルバムは前編カバーアルバムであり、この曲も1958年にドゥーワップグループのザ・スカイライナーズによって発表された曲なのだ。

筆者は元々オールディーズが大好きだった為、既に知っていた曲をガンズがカバーしたのだ。

驚いた。オープニングから、サビのパートをスラッシュがソロギターでクールに奏でる。
曲調はドゥーワップを踏襲しているが、アクセルのボーカルが音域を自由に駆け回り、スラッシュのギターも実にクールで、見事にガンズのロッカバラードをものにしているのだ。

(後記)
ガンズ&ローゼズは確かにハードロックバンドとしてカテゴライズされるバンドかも知れないが、そのレンジの広さは驚愕に値する。

アコースティックギターのみで素敵なラブソングを奏でる一方で罵詈雑言をラウドなバンクで吐きまくる、そのレンジの広さがガンズの魅力なのだ。

楽曲の完成度の高さは勿論、やりたいアレンジで自身のやりたい音楽を好き勝手に奏でているバンドが商業的の一言で片づけられるのは如何なものか。

ガンズ&ローゼズは実にイカれたイカしたバンドなのだ。

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