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元寇から学ぶ「思考力」と「多角的な視点」歴史を「深く」学ぶ
教科書に書かれた歴史的事実を覚えるだけでは、本当の歴史の理解とは言えません。
「もしもあの時、〇〇だったら…?」と、歴史のifを考えることで、多角的な視点と深い思考力を育むことができます。
思考ツールを活用した授業
今回は、モンゴル襲来をテーマに、PMI図を活用しました。
生徒たちは
モンゴル襲来のプラス面・マイナス面・興味深い点を付箋に書き出し
それらをグループで共有し
さらに深掘りして考察しました。
「もしも日本がモンゴル帝国に征服されていたら?」という問いに対しては
「日本語は消滅していた」
「モンゴルの文化が広まっていた」
「アジア諸国との交流が盛んになっていた」
など、自由な発想で様々な意見が出てきました。
「具体と抽象」の往還
今回の授業では、歴史的事実を様々な角度から考察し、さらに仮説思考まで深めることで、生徒たちの思考力を育むことを目指しました。たくさんの具体的な事例を検討することで、抽象的な概念へと思考を進めることができます。
例えば、モンゴル襲来の影響を分析することで、「国際関係」や「文化交流」といった抽象的なテーマについて考えることができます。
具体と抽象を行き来することで、物事を深く理解し、広い視野で考えることができるようになるのです。
生徒たちの成果物から
実際に、生徒たちの成果物を見ると、多様な視点からモンゴル襲来を捉え、深い考察を行っている様子がうかがえます。
「元との交易が始まった」「新しい文化や技術が流入した」といったプラス面だけでなく、「多くの犠牲者が出た」「幕府の権威が失墜した」といったマイナス面、「鎌倉幕府が滅亡した」「神風によって救われた」といった興味深い点も挙げられており、多角的な視点から歴史を捉えていることが分かります。
また、「もしも日本がモンゴル帝国に征服されていたら?」という問いに対しては、「日本語が消滅していた」「モンゴルの文化が広まっていた」「アジア諸国との交流が盛んになっていた」など、自由な発想で様々な意見が出てきました。
これらの意見は、生徒たちが歴史のifを想像し、創造性を働かせていることを示しています。
今回の授業が、生徒たちにとって歴史を「深く」学ぶきっかけになれば幸いです。