行かないで 月
こんばんは、ZAKI.です。
今日は月のお話をしようかなーと思います。
ゆったりしたお気持ちで見てください。
▪️月よ、どうしたの？
地球に住む我々にとって
一番身近な存在である月。
月は今から約46億年前頃に誕生しました。
現在の月の見かけの大きさは
伸ばした手の先に5円玉を持った時、その5円玉の穴からちょうど覗ける大きさとだ言われています。
しかしかつては今より17倍もの大きさの月を見ることができた時代があったんだとか。
月は何故小さくなってしまったのてしょうか？
月は日に日に萎んでしまったのでしょうか…？
▪️行かないで
なんと月は段々と地球から離れていってしまっているのです。
年間およそ3.8cm、
いつの間にか地球から遠ざかっているようです。
これはなんとも驚きの事実ですね。
自分が生まれた時と比べ、月とはどのくらい離れてしまったのでしょうか？
……。軽く見積もっても子供1人分くらいは離れたことになりますかね…。こわいです。
▪️自転と人生の体感スピード
月と地球が離れることには
その二つの間で生じる引力が関係しています。
月が離れてしまっていることにも驚きですが、
なんと月の引力に地球が引っ張られて、段々と地球の自転速度は落ちているのです。
つまり1日の長さが長くなっているということになりますね。
私達は今、当たり前のように1日24時間という時代を過ごしています。しかし月が誕生したばかりの頃は、1日の自転速度が約8時間であったと考えられています。
とても速いスピードですね。今のように8時間の睡眠を取っていたら、もう1日が終わってしまうことになります。
しかし、自転速度の低下はとてもゆっくりと進んでいるため、現在の私達が季節とカレンダーがずれてしまうといったような、大きな時間の変化を感じることはありません。
このままの低下ペースを保つこととなれば、1億8千万年後には今より1時間長くなり、1日が25時間となる予定です。
いつの日か遠い未来で
1日が長くなったことを理由に、
法定労働時間が10時間…12時間…15時間…なんていうことになる世の中が来てしまうなら
何としてでも今のスピードのままで地球には回り続けてもらいたいと願うばかりです。
しかし、
もちろんその頃まで生きられるわけないのですが、
1日24時間では足らない、もっと時間が欲しい！と感じる忙しないこの現代、
ちょっとだけそんな面白い時代を体験してみたいと考えてしまう好奇心も、捨てきれませんね。
こうして月の後退と共に自転速度は低下しているのですが、
この事実に反し、人間歳を重ねるたびに1日の終わりを早く感じてしまうのは何故なのでしょう…
と、共通する理不尽な感覚に行き着きますね。
きっとこの感覚は月と地球との関係性とは違い、化学や物理で説明の付かない
人間の中の「宇宙」な部分なのかもしれません。
▪️月のような
月はいつも地球の傍で、
私達に起こる沢山の出来事をただただ静かに見守ってきました。
そんな大切な存在が、
少しずつ離れて行く。
なんだかとても寂しく感じます。
月はどんどん離れて、いつかとても小さな点になってしまうかもしれません。
ただ逆に言えば、今日空を見上げて出会える月が
今一番近くにいてくれている月なのだということも確かです。
なんだか、そんな月と地球との関係の中に
今自分の傍にある幸せとは？ということを考えさせられてしまうような気がしますね。
人間はいつも過去や未来を生き
今という時の大切さになかなか気が付かない生き物です。
今自分の傍にいる人、物や環境、若さ
今しかできないという気持ち
当たり前すぎて気が付かないようなこと、
沢山ありますよね。
しかし、そんな何でもない月のような『今』が
きっと私達の生活の中にささやかな幸せを添えてくれているはずです。
遠ざかってしまう前に、しっかり今を見つめてあげたいですね。
月を見上げましょう。今を大切にしましょう。
▪️それでは最後に
月が離れて行っているというところから、少し壮大なお話になりましたね。
今回の話から
何か少しでも興味が湧いたり、何か考えるきっかけになるようなことがあれば嬉しいです。
私は宇宙のこととかが好きなので、
またこういった宇宙関連の話も、自分のわかる範囲でできたらと思います。
また是非読んで下さいね。
さて、今日の月の入りは昨日の23時頃でしたので、
こんな夜更かしな私をおいて、肝心な月は先に眠ってしまったようですね。
私もそろそろ眠りたいと思います。
お付き合いいただき
ありがとうございます。
それでは、
おやすみなさい。
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