十一月三日(日) コアラーデビュー
昨日と打って変わって今日は快晴!嬉しい、今日はコアラに会うため、彼と淡路ファームパークイングランドの丘へ行きます。
事の始まりは数ヶ月前、インスタグラムでいつものようにおすすめ投稿を流し見していると、一匹のコアラが出てきた。その子は多摩動物公園のあずまちゃん。もふもふの体にちんまりしたお顔、お人形のようなその可愛さに一目惚れした私は、その日からコアラーになった。コアラーというのはコアラが好きな人たちの総称である。インスタグラムで全国各地&オーストラリアのコアラを見漁り、とにかく愛でた。最近では写真を見ただけでどこの園にいるどの子か分かるようになってきた。あずまの写真集も買い、インスタグラムのおすすめはコアラだらけである。私の毎日は完全にコアラに侵食され始めている。
しかしコアラーになってから、私は一度もコアラに会ったことがない。それは真のコアラーと言えるのか?と疑問を持ち始めたのが1か月前のこと。コアラがいる動物園は全国でも少なく、私たちから見て最も近場に当たるのが淡路ファームパークだ。淡路島自体仕事でしか行ったことがなく、そろそろ観光してみたいと思っていたところだった。これはきっと今だと確信した私は、淡路ファームパークに行くことを決意!と言っても彼が運転をしてくれるから今向かうことが出来てるわけだが(淡路島プレゼンという名のおねだりをした)。こういうとき、全然文句を言わずに付き合ってくれる彼は本当に優しい。
渋滞に巻き込まれながらも順調にドライブし、お昼に到着。入口から園内各地、どこを見てもコアラのオブジェやイラストが散らばっており、コアラーとして興奮が隠せない。コアラはその可愛さに反してグッズがかなり少ない動物なので、こういう場所は稀有なのだ。とりあえずお腹が空いたので、入口入ってすぐのコアラ島バーガー(店名も可愛い)で淡路島の玉ねぎを使った「島オニオンステーキバーガー」をいただく。これがめちゃくちゃ美味しかった。玉ねぎは甘いしお肉はジューシーだし、何よりバジルソースがクセになる味。お昼はせっかくだし外で食べようかとも考えていたが、全然ここで良かった、レストランクオリティ。
そしてコアラ館に向かう。ちなみに彼は私のことを「うちのコアラ」と呼ぶ。彼から見ると私はコアラやワラビーに似ているらしい。目が丸い、鼻がでかい、口がちっちゃい、前歯が出ているといった顔の特徴が有袋類のみんなと共通しているのだと思う。嬉しいような、喜んでいいものか…。愛でてもらえているのは事実なので、褒められていると思っておく。
そしてコアラちゃんズは全員爆睡中だった。コアラは1日のうち20時間は寝ている(ユーカリの毒で気絶している)ので、起きている姿を見られる方が貴重なのだ。丸まって木の上で動かなくても、どれがどの子か分かる。予習はしてきたのだ。それにしても生で見るコアラのもふもふ、愛おしい…。時間を置いてもう一度くれば多分起きてるだろうと踏み、一旦退散。
その後も園内を走るシャトルバスに乗って移動しながら、コスモス畑を見たり、コアラのソフトクリームを食べたり、ぽかぽかの陽気に包まれながら良い時間を過ごした。こういう時間が本当に大事だよなあと社会人になってから常々感じる。大好きな人と大好きな場所で、のんびりとする時間。こういう息抜きが無いと平日は頑張れないので、いつも付き合ってくれる彼には頭が上がらない。
帰り際、もう一度コアラ館に寄ったらピーターだけ起きていた!嬉しい〜。ダイチもちょっと動き始めていた。写真で何度も見ていたけれど、やっぱり実物はより可愛いよなあ。動物はいつ居なくなるか分からないし、できるだけ足を運ぼうと決意した。
帰り道は海沿いを気持ちよく走り、少し車を停めて夕日が落ちるのを眺めた。良い気分で大阪までの帰路についたが、どうやら高速道路が大渋滞している模様。神戸の手前で一般道に乗り換え、我々が大好きな五右衛門パスタを食べてから、また下道で家まで帰った。長いドライブで疲弊の色も見え始めた頃、品川ナンバーの車を見つけたことから、車内で東京23区言えるかなクイズが始まる(出題者:私)。これが妙に面白かった。彼は東京出身なので難なく言えるかと思いきや、意外と出てこないところもあって、普通に2人して楽しんでしまった。また数年後に同じクイズを出してあげよう、きっとまた江東区は出てこないだろう。
家に着いて、お風呂に入る。一日中たくさん歩いたので、どっと疲れが出た。お風呂上がりにぼーっとしていると、彼が私の乾燥肌を心配して、アトピーの薬を塗ってくれた。彼は肌が弱い私の為に、自分の保湿剤を私に塗ってくれたり、石鹸や柔軟剤を無添加のものに変えてくれたり、たくさん気を使って動いてくれる。口下手なところもあるけれど、彼が行動で示してくれる素直な愛情に私は何度も救われている。私もお返しが出来ているといいな。優しい彼と大好きなコアラ、とっても幸せな一日でした。おやすみなさい。