2社目のインターン先を探す医学生へ。
軽い自己紹介
私は現在医学部5年生です。長期インターンは3年生の終わり頃から1社目の会社(オンライン診療事業)で1年少し勤めたあと、最近になって2社目(医療人材業)のインターンを始めました。自分の周りでも2社目のインターンをする医学生はまだ多くないため、手探りの部分が多かった反面、インターンを探す過程そのものがいい経験になったと感じていますので、シェアしたいと思います。(今回のnoteで言う、インターン、は長期インターンを指しています)
昨今の医学生のインターン事情
僕がインターンを始める少し前まで、インターンをする医学生はかなり少ない人種でした。僕の周りにはたまたまそういう先輩や同期が多かったので、自然と選択肢の一つに入っていましたが、かなりのレアケースだったと思っています。
コロナ禍によるリモートワークの多様化や、多くの先輩方が道を開いてきたことによって、今や医学生によるインターンは多様化、低学年化、オンライン化がかなり進んでいます。
そのような背景の中で、学生生活の中でもう1社インターンをしてみよう、という学生が今後さらに増えて来ることが予想されます。
どんな人が2社目のインターンを検討するといいのか
お金を稼ぐ手段として(これ単体では理由としてあまり成り立たない)
はっきり言って、インターンでかなり稼ぐためには、時間給を上げるか、コミット量を上げるかしかないです。特に前者は、何か評価されるべきスキル(プログラミングやデザインなどでしょうか)が無ければ医学生としては上げにくいので、これを目的にするのは難しいでしょう。そもそも医学生ならもっと稼げるバイト(家庭教師や塾講師など)があるはずなので、お金が稼ぎたいならそちらを優先するといいと思います。でもやりたいことをやって、お金をもらって、それで生きていけるなら素晴らしいことですよね。
興味を深める手段として
これは最も好ましい理由だと個人的に思っています。自分の将来のビジョンがあって、それと似たようなビジョンを掲げている会社や、自分のやりたいと思っている事業内容と近い事業を行なっている会社でインターンをすることは非常に有益な時間になるでしょう。
スキルを得る手段として
インターンとして働く中で多くのビジネススキルを得ることができます。そしてそれは多くの場合で、その会社以外でも適用できるスキルになっています。資料をまとめたり、市場調査をしたり、営業をしたり、やりたいことが決まっていれば最も良いですが、どのスキルもきっと無駄にはならないでしょう。
どんな人が2社目のインターンに向いていないのか
もしあなたに将来の明確なビジョンがあって、そのためにやるべきことがわかっているなら、今すぐそれをやりましょう、勉強なのか、研究なのか、起業なのか、様々だと思いますが、とりあえずインターンでもやっておこう、でメリットがあるほど、インターンはいいものではないと個人的には思います。
また、特にやりたいことはないけど、別にインターンじゃなきゃいけない理由がないのなら、無理にインターンをする必要はないと思います。もっと自分の人生を豊かにできる何かがあるかもしれないので、まずは色々な経験をしてみるといいと思います。
まとめると、2社目のインターンは、インターンをやる理由、インターンじゃなきゃいけない理由が明確にあるならやればいい、ないならやらない方がいい、と思います。(当たり前のようですが、何となくカッコいいから、とかの理由に流れがちな人も一定数いるのです)
1社目と2社目の違い
なんとなくでもいい(1社目)
持論ですが、1社目はとりあえずやってみようの精神でいいと思います。ただ2社目は、少なくとも1社目の経験は活かすべきだと思います。また、納得できるいい会社を見つけるまでは何社か試してみてもいいかもしれません。ただ、医学生としての忙しさと、企業を探す大変さを加味すると、できるだけ1社目からでも納得できるものを選べることが好ましいです。2社目では、自分のやりたいことを明確にして、その実現に寄与してくれる企業にするという、ある種、義務があるのではないかと個人的には思っています。
ヘルスケアドメインじゃなくてもいい(2社目)
1社目で何者でもない自分を採用してもらうには、やはり医学のバックグラウンドを活用するのが早いですし、まずは自分の知っていることを活かせる仕事がやりやすいでしょう。ただ2社目は1社目での経験を活かすことができます。なので、もっと自由に会社を探すことができます。例えば、自分であれば宇宙医学に関心があります。なので、ヘルスケアではなくて、むしろ宇宙の方が自分の将来のためには近いかもしれません。ヘルスケアにこだわらず、自分のビジョンにこだわって、インターン先を考えるのもいいかもしれません。
オフィシャルに募集していなくてもいい(2社目)
やはり1社目は、トリッキーなことはしづらいものです。その会社のHPや、Wantedlyなどの求人サイトからインターンに応募するのがいいでしょう。また、最近は長期インターンのエージェントなるものも生まれてきています。対象になる企業は少ないですが、試しに利用してみるのもいいかもしれません。一方で2社目は、もっとフラットに考えていいと思います。インターンを募集している会社は、やはり一定の規模以上の会社になってきますし、募集されるポジションはある程度責任の薄いものになってきます。得てして、本当に自分を成長させるインターンはオープン募集ではなかったりします。試しにお問合せから連絡してみたら、実はインターン探してたんだよね、というケースもあります。そんな偶然が自分のキャリアを作っていくのだと思います。ただその偶然は待っているだけではなかなか訪れません。自分から掴みに行く方が、当然偶然が起こる可能性が高くなるのです。
2社目のインターンのススメ
何はともあれ、長期インターンはお金を稼ぎながらスキルアップもできる、とてもいい経験だと思います。特に2社目ともなると、1社目の時よりも、多くの選択肢から選ぶことができるでしょう。ほとんどの場合では、お問い合わせやDMで連絡してもお断りされると思います。ただ、今はインターンを受け入れる準備ができていないんだけど、一回ぜひ話してみましょう、というケースは往々にしてあり、思いもよらない人物と話すことができることもあります。ぜひたくさん苦労をして、人と人の繋がりを感じ、周りの人に感謝して欲しいと思います。
私の経験がどこかの誰かの手助けになれば幸いです。普段は宇宙医学分野をメインに活動しております。宇宙医学やインターンについて興味がある方はお気軽にご連絡ください。
X(旧Twitter):@Kuro__mn
※私見です
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