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「つながり」に必要なこと

 今年の夏は「熱中症警戒アラート」という言葉をよく聞くように暑さの危険度を軽く見れない日が続いています。

 夏に生まれて暑さやしんどさにひたすら耐えること、その辛さを口にしないことを美徳とされてきた時代に、いわゆる根性を鍛えると何故かバスケットが上手くなると教え込まれてきた青春時代を過ごしてきて「暑さがむしろ心地いい」くらいに感じていた私ですら暑さに体力と気力が奪われそうです。(そんな年齢になってきたのかもしれませんが ・・・(-_-;))

 ただ、暑くても、年齢を重ねて体力落ちても、コロナ感染拡大して想定外のことがおきても、目の前に支援を必要としている方も、支援者もいるし、もちろん時を戻すことは出来ないので、今できることを今するしかありません。

 先日も、「みちしるべの会」と言いまして、事業所の利用を経て就労している方のご家族が集まる会に参加してきたのですが、「お金の管理」、「良くない人から利用された、だまされた」、「いつまでも親がサポートできない」等々心配ごとは後を絶たないです。

 仕事場での悩み、人間関係におけるストレス、生活するうえで想定される困りごとは100人100様です。そういった中でいかに私たちがそのシグナルをキャッチしたり、困っていることを引き出し整理し、解決に向かうことが必要になってきますが、そのためには日頃何らかの形(会う機会、電話、メール、SNS…、)でつながっている、そして信頼できるとか、安心できるとか、気持ち的につながりたりと思ってもらえる関係が必要です。

 そういった意味では、「困ったことがあったら遠慮しないで言ってくださーい」ではなく、つながりを作りたいと思ってもらえる環境設定(しかけ)であったり、頼りたい、聞いてほしい、って思ってもらえる関係作りに取り組まないといけません。

 言うまでもなく、もし、お話を聞くことが出来ても、そもそもこちらの話を受け止めようって思ってもらう(聞く耳を持ってもらう)気持ちを持ってもらえないことには何を伝えても役に立つのか不明です。

 そのためにも、コミュニケーションスキルも磨かないといけませんし、まず支援とか指導する側に立つというより、支援対象者の味方チームの一員でいることを受け止めてもらえるような働きかけ、そして本質的な問題が何か考える分析力も重要になってきます。

 そんな、こんなことを意識しながら法人内で行っている様々な打合せや会議で議論しています。そして、きっとこの積み重ねがいろんな場面で役に立つスキルアップにつながると思っています。(私も違う視点、斬新な感覚に触れ、気づきをえることが多いです。)

 そういえば、ある職員の提案で事業所の新しいイベントのコーナーの一つで「やさしさ って何?」、「人にやさしくすると、どうなるのか?」といったこと等をテーマにスタッフ(利用者)に講習して欲しいってことを言ってきました。
 
 なかなか難しいテーマを振ってきます。本当のやさしさとは…、とか考えれば考えるほど深ーいテーマです。

 何とか心に届くお話を用意したいと思います。お楽しみに。


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