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見学していただく意味

 2週間にわたり、東灘区自立支援協議会 f☆pro主催で行われた「神戸市東灘区障害福祉事業所見学会」にみちしるべ神戸が運営する事業所も参加させていただきました。

 今回のイベントで、たくさんの方々に事業所での作業の様子をご覧いただき、スタッフ(利用者)、コーチ(職員)の雰囲気も感じていただき、限られた時間の中でしたが、取り組み内容も、その背景にはどんな想いがあるのか等お話しさせていただいたところです。

 お子さんが現在、特別支援学校の高等部に在籍されていて、具体的に実習先を検討するためにおいでになった方、利用をお考えの本人がまだ中学生の方の保護者様、友人に誘われて一緒においでいただいた方、福祉サービス事業所の職員の皆さま等々いろいろな視点を持っておいでいただきました。

 おいでになった方のニーズを伺いますと利用に結びつく可能性はかなり低いかもと思われる方もいらっしゃいます。かける時間が私たちにとりまして望む結果にすぐには結びつかないだろうなって感じる事もあったりします。

 でも、そんなのいいんです。(けっして投げやりに言っているのではありません。)本当にいいんです。

 私、買い物に行った時にめんどくさそうに接客されて嫌な思いをしたことが何度かあります。そりゃ、そんなにいっぱいお金を使う客じゃありませんが、あからさまに適当にあしらわれたりすると、なんだかなぁって感じる時があります。

 その反面、そんな買う気満々でもない私に対しても押し付けるわけでもなく、丁寧に、親切に対応してもらうと、単純な私は、その日一日いい気持ちで過ごすことが出来、その時は商品を購入しなくても、次買う機会があったらここで買おう!なんてどこかで思っていたりします。

 私たちの取り組みは支援を受け入れていただける人がいて初めて成り立ちます。それには、当然のことながらまず知っていただく、出来れば興味を持っていただくことも必要です。

 それに、よくよく考えてみますと見学するために場合によっては交通費(電車代、バス代、ガソリン代等)を使って、時間も往復の時間も入れたら2~3時間程度費やすわけです。
 お仕事を止めて(その分その後にしわ寄せが生じます。有給休暇を消化する方もいるかもしれません。)それでも見学のためにお時間を取っていただいた方もいたと思います。

 そんなことを想像すると、その後利用に繋がる、繋がらないといった結果なんかより見学においでいただいたこと自体に、もう感謝しかありません。一期一会です。

 それに、見学においでいただいた方々とのお話しの中で、どんなことに不安を感じてるか、また、どんなことを望んでいらっしゃるのか等々・・・、
 直接伺える絶好のチャンスです!そんなことから多様なニーズを感じる事も出来ます。(これってすっごく大切です!)

 今回も、これからも、皆さまからの声を大切に受け止めて、いろんなことを考えていきたいと思います。

 最近、スタッフ(利用者)の皆さんに伝えたかったことを動画にしてみました。こんな視点も必要だということを思うことがあります。

 神戸市東灘区の障害福祉事業所見学会の開催期間は終わりましたが、今後も年間随時 見学・体験受け付けています。
 事業所は神戸市中央区、灘区、東灘区、加古郡稲美町にございます。

見るだけ、話を聞くだけ、ちょっと立ち寄るだけ、ほんの少しだけ体験でも大歓迎です。皆さまのご来所 お待ちしています。


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