夢に向かって2回戦進出~ロアッソ熊本
最後まで手に汗握る熱戦で、試合終了のホイッスルとともに『えがお健康スタジアム』では喜びが爆発していました。J1参入プレーオフ1回戦のロアッソ熊本対大分トリニータ戦、私は今日もテレビの前で声援を送ることに。
ロアッソ熊本にとっては初のプレーオフ進出。2005年のチーム発足以来、J1参入を当初からの目標にしてきただけに、『夢の実現に向けた第一歩』という位置付けの試合です。
対戦相手の大分も、1シーズンでのJ1復帰を目指し、大分からは地元の熊本を上回るほどのサポーターが押し寄せていました。これが、負けたら終わりの1発勝負、プレーオフの雰囲気なのかと、観ている方も緊張感が高まりました。
試合開始早々の失点には意気消沈しましたが、ロアッソ熊本はリーグ選での上位ということで、延長・PK戦無しの引き分けでも次の試合にコマを進めることができるので、「まだまだこれから」と、すぐに気持ちを切り換えました。失点後も前半は押し込まれることが多く、何とかしのぐ展開。徐々にペースを取り戻したものの、残り時間を示す時計は、早回しのように減っていきます。あっという間に残り時間も5分を切り、負けを覚悟した矢先、坂本亘基選手が放った値千金の同点ゴール!!スタジアムも、選手たちも、ベンチも、溜まり溜まったものが一気に爆発しました。
ロスタイムを考えるとまだ数分残っているので、「油断しないように」と自らに言い聞かせると、何とその後に勝ち越しの追加点が入り、2回戦への進出を確信しました。ところが本当に最後まで何が起きるかわからないもので、その後に同点ゴールを決められることに。引き分けで試合終了のホイッスル。それでも2回戦への進出が決まりました。感極まって涙するたくさんの人たち。それだけ感動的な試合でした。
プレーオフのもう1試合は、リーグ戦6位の山形が同3位の岡山に勝利したことにより、1週間後は再びホームで山形との試合になります。今日以上に盛り上がることは必至です。
いつも楽しみにしている試合後の大木武監督のインタビュー。決して浮かれることなく、いつも以上に厳しい評価でした。「まだまだです」を連発し、「勝ったわけではなく、勝ち上がっただけ」とも。そんな大木監督の話を聞いていると「J1参入は夢でもなんでもなく、やるだけのことをやれば実現できるんだ」そう思わせてくれます。
まだまだ楽しみは続きます。