空飛ぶタクシーが離島を救う!?
「鉄道をどうやって残すか」は重要な課題ですが、注目を集めている『空飛ぶタクシー』をご存じですか?。
海外では既に実用化に向けた動きが加速しているようですが、国内でも2025年の関西万博を弾みに実用化に向けて動き出しているようです。米国のスタートアップ企業とANAホールディングスとの提携によるプランでは、大阪駅から関西国際空港までが15分で結ばれるとのこと。両社にトヨタ自動車も加わることで、さらに実用化が加速することでしょう。それ以外にも、成田空港と東京駅の移動時間を14分に短縮したり、シンガポールとマレーシアを『空飛ぶタクシー』で結ぶなど、その構想はとても魅力的に映ります。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ee8f1270eb7dc8d22ffb2ef2b5eb95024f70933
そんな羨ましい話を聞きながら、仮に私が自由に導入できる立場にあるならば、橋で繋がっていない離島に導入しようと考えました。熊本県天草地方には、御所浦と湯島という離島があります。その内の御所浦島の人口は約1700人で、一時期は天草出身の知事さん肝入りの架橋構想が持ち上がり、事業化されたものの、2018年に「追加費用350億円の財源確保が困難」と休止され、現在に至っています。費用対効果でいえば、現在は当時よりもっと人口減少が進んでいるので、事業の再開はもっと厳しい状況です。とはいえ、一度は期待した島民たちからすれば、肩透かしをくらったようなもので、私が島を訪れた際、橋を望む多くの声を聞くことになりました。
なんとかできないものかと思いながらも、今すぐ橋を造り始めたとしても、おそらく竣工までには早くても20年はかかるでしょう。全国的に地方の人口減少が進む中、離島ともなればそのスピードはもっと速く、消滅の危機も現実味を帯びてきます。いわば待ったなしの状況です。
そんな地域に、先ほどの『空飛ぶタクシー』を導入したらどうでしょう。通勤・通学・通院に、もちろん観光やビジネスでも使えるようにします。御所浦は日本ジオパークに認定され、恐竜の島としての貴重な化石の数々、鯛の養殖も盛んです。日本の課題が人口減少であり、過疎地の広がりであるとするならば、東京や大阪に導入するよりも、厳しい状況にある地域に導入することで、その地域の再生に結びつける。そんなふうにイノベーションを使いたいものです。
費用対効果、採算性については、将来的な採算性を見込みましょう。長い目で見れば、国力の増強にもつながるはず。しかも国内には2000兆円の蓄えがあるそうですから、ほんの少しだけ使わせてもらえればすぐに実現できそうですね。夢のような話かもしれませんが、夢で終わらせたくない話です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?