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バスと鉄道のいいとこ取り~AGT~


先月7日の千葉県北西部地震の影響で『日暮里・舎人(とねり)ライナー』が脱輪したことは皆さんもまだ記憶に新しいかと。私もそのニュースを観て「大事故に至らずによかったー」と安堵しつつ、「そういえば乗ったことが無い!復旧したら、できるだけ早めに乗ってみよう!」と機会を探っていましたが、その機会は意外と早く訪れました。

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2008年に日暮里~見沼代親水公園間(全長9.7km・13駅)をゴムタイヤで高架専用レーンを走行する『自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)』として運行開始。速度は時速30キロほどで、日暮里駅から終着の見沼代親水公園駅まで20分、各駅間を1分ほどでテンポよく走ります。自動運転のため改札口以外はホームにも駅員を見かけることはありません。
(東京都交通局公式サイト)
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp


通勤通学などピーク時の混雑率は180%超。これ以上の増便は難しく、バスへの利用分散を呼びかける事態に。新交通システム導入の背景が慢性的な交通渋滞の解消であり、平行して走る都営バスからの利用者の乗り換えであったことを考えれば、結果的にライナーの乗車定員を大幅に上回る需要が生じたことになります。


実際に利用して感じたことは、やはり迅速性と乗り心地のよさ。5両編成で一度に多くの乗客を乗降させることも可能です。それ以外では橋脚の幅が思った以上に狭いこと。尾久橋通り(東京都道58号台東川口線)の中央分離帯に立ち並ぶ橋脚はそれほどのスペースは要りません。このエリアでの公共交通の基幹軸としての役割をしっかりと果たしているように感じました。

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鉄道でもモノレールでもなく、バスを基盤とした『大量輸送システム(BRT)』でもない『自動案内軌条式旅客輸送システム(AGT)』。『ゆりかもめ』や『ポートライナー』をはじめ、全国で取り入れらており、バスと鉄道のいいとこ取りをした安価な交通機関として開発されました。実際は、思ったほど鉄道に比べて建設コストは安価にはなっていないとのことですが、タイヤの強みを発揮して、急勾配でも減速することなく駆け登ることができます。またタイヤの共通点からいっても、将来的にはBRTやガイドウェイバスとの相互乗り入れが実現するかもしれませんね。

https://www.yurikamome.co.jp/

(ポートライナー)

https://www.knt-liner.co.jp/


私は、いわゆる「乗り鉄」や「撮り鉄」ではありませんが(写真も下手なものので^^;)、都市や住民にとっての理想的な交通システムについてずっと関心を持ち続けてきました。AGTやBRTに限らず、技術革新もスピードアップしつつある昨今、これからも追求していくつもりですので、皆さんのご意見を是非ともお聞かせください。


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